妊娠後期のむくみ

2016/08/29

むくみの原因になる妊娠後期の体重増加に気を付けよう

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むくみの原因になる妊娠後期の体重増加に気を付けよう

体重増加は妊娠する上で避けられません。特に妊娠後期は急激に体重が増えてしまうこともあり、そのままにしておくとむくみなどさまざまなトラブルの原因になります。今回は妊娠後期のむくみと体重増加についてご紹介します。

体重管理が難しくなる妊娠後期

妊娠中は体重管理がとても大切ですが、お腹が著しく大きくなる妊娠後期に入ると、急に体重が増え、今まで順調だった体重コントロールができなくなった…という方も多いのではないでしょうか。妊娠中は約3kgの赤ちゃんをお腹に抱えているほか、赤ちゃんを育てるための胎盤や羊水などもあるので、どうしても体重は増えてしまいます。しかし、体重増加が極端だとむくみが起きやすくなるほか、最悪の場合は妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病になってしまう可能性があるので注意が必要です。

妊娠中の体重増加は1週間に300~500gずつ、全妊娠期間での推奨体重増加量は7~12kgです。しかし、この数字は妊娠前の体型によって異なるので、詳しくはかかりつけの医師の指示に従ってください。

むくみが原因で体重増加していることもある

妊娠中はホルモンバランスの変化や血液量の増加によって、妊娠前よりもむくみが起こりやすい状態にあります。むくみは身体の細胞に流れるはずの水分が溜まってしまうことで起きるため、むくめば当然、溜まった水分量の分だけ体重は増加します。特に妊娠後期は、お産の際に起こる出血に備えるために体内の水分量がとても多くなります。加えて大きくなった赤ちゃんが下半身を圧迫し血流が悪くなるため、妊娠中でもっともむくみやすい時期だといわれています。

体重管理ができないと恐ろしい病気に陥るリスクも

体重管理ができずに太りすぎてしまうと妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病になってしまう場合もあります。

妊娠高血圧症候群は高血圧、蛋白尿がみられることで診断され、子癇(しかん)、脳出血、常位胎盤早期剥離(じょういたいばんそうきはくり)、HELLP症候群、肺水腫などを併発するリスクがあるほか、子宮や胎盤の血流が悪くなることで赤ちゃんに十分な栄養や酸素が送られなくなってしまう危険があります。

妊娠糖尿病は妊娠中に起こる糖代謝異常のことを指します。遺伝や高齢出産が関与している場合もありますが、食べ過ぎや運動不足、著しい体重増加が原因で発症する可能性も否定できません。妊娠中に高血糖状態が続くと、流産や早産のリスクが高まるだけでなく、妊娠高血圧症候群、羊水過多症、尿路感染症などを併発する可能性もあるので注意が必要です。無事出産できても、巨大児、低出生体重児、先天性奇形など、生まれてきた赤ちゃんに影響を与えてしまう場合もあります。

妊娠後期に入ると難しくなる体重管理ですが、急激な体重増加はさまざまなリスクがあります。生まれてくる赤ちゃん、そして自分自身のために正常値を保てるように努めましょう。


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