妊娠後期のむくみ

2016/08/29

まるでゾウの足!妊娠後期に現れる足の甲のむくみ

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まるでゾウの足!妊娠後期に現れる足の甲のむくみ

身体が大きく変化する妊娠中は、さまざまな症状が現れますが、その中でも約30%の妊婦さんに見られる症状がむくみです。特に赤ちゃんが成長し、一気に重みが増す妊娠後期は、むくみやすいといわれています。今回は妊娠後期に現れる足の甲のむくみについてご紹介します。

妊娠後期に現れるむくみのメカニズム

一般的に、妊娠すると体内の血液が増えはじめ、妊娠後期に入るとその量は通常時の約150%になるといわれています。このとき、実際に増えているのは血漿(けっしょう)と呼ばれる成分です。血漿は血球などの細胞は含まれておらず、そのほとんどが水で構成されています。

そのため、身体の細胞に水が溜まることによって起きるむくみの原因になってしまいます。さらに妊娠後期は、大きくなった赤ちゃんの重みによって骨盤内の静脈が圧迫され、むくみやすい状態になっています。このため、約30%の妊婦さんがむくみによる悩みを抱えているともいわれています。

足の甲が腫れあがるむくみ

足のむくみがひどくなると、ふくらはぎだけでなく、足首との境目がわからなくなるほど、足の甲が腫れあがってしまう場合があります。むくみは2004年まで妊娠中毒症という病気の1つの症状として知られていました。しかし、2005年に妊娠高血圧症候群という名前に変わってからは高血圧や尿蛋白が主な症状として認められるようになったため、むくみだけの症状に対し、危険を感じない人もいるかもしれません。

しかし、むくみを放置して静脈の流れが悪いままになっていると、血液が逆流するのを防ぐ働きをする弁が壊れ、下肢静脈瘤(かしじょうみゃくりゅう)に発展してしまう恐れがあります。下肢静脈瘤は足の血管に血液が溜まって静脈が膨らんだり、曲がってしまったりする状態です。妊娠中に症状が現れても出産後消えることが多いですが、壊れた弁は完全に治ることはないので注意が必要です。

意識的に体を動かしてむくみ対策を

足の甲が腫れあがるほどのひどいむくみにならないためには、日ごろから長時間立ち続けたり、同じ姿勢で座り続けることは避けストレッチをしたり、ウォーキングなどの適度な運動を積極的に行うことが大切です。休憩中は足を上げ、血液が下肢に溜まらないように心がけましょう。

重い症状が出ている場合は、適度な圧迫を与えてくれる弾性ストッキングを活用するという方法もあります。自分でできる対策で効果が見られない場合はかかりつけの医師に相談してみましょう。


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