妊娠後期とダウン症

2016/08/29

妊娠後期のエコー検査でわかるダウン症の可能性

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妊娠後期のエコー検査でわかるダウン症の可能性

ダウン症という病気をご存知でしょうか?ダウン症は染色体の異常による疾患の中で最も多いものです。実は、このダウン症は妊娠後期のエコー検査などによって生まれる前から発見することができます。今回は、エコーでどのようにダウン症がわかるかを解説します。

ダウン症ってどんな病気?

人には2本ずつの染色体が23対ありますが、この21番目の染色体が3本あることで起こるのがダウン症です。その症状は、起伏の少ない独特な顔立ちや多発奇形、精神発達の遅れなどがあります。このダウン症には根本的な治療法がなく、その症状に応じた治療が行われます。
一昔前は、ダウン症の患者は大人になる前に死んでしまうと言われていましたが、現在は医療技術が進歩したため長く生きられるようになってきており、50歳を過ぎても健康な人もたくさんいます。

妊娠後期のエコー検査でダウン症の可能性がわかる?

ダウン症の子供を持つお母さんの中には、子供が生まれる前からダウン症とわかっていたということが少なくありません。ダウン症を検査する方法には羊水検査、絨毛検査などがあります。ただし、これらの検査には母体や赤ちゃんにリスクも伴います。

このような検査を行わなくても妊娠中にダウン症を発見する方法があります。それが、妊娠中の定期検査で行うエコー検査です。特に妊娠後期になると赤ちゃんの体の基礎的な部分ができ上がってきて、エコー検査で顔や体の形を見ることができるようになります。そのときに、もし赤ちゃんが以下のような特徴を持つ場合はダウン症である可能性があります。
□首の後ろの厚みが6mm以上ある
□体が小さい
□小指の骨が欠けている
□心室の壁に穴が開いている
□手足が短い
□鼻が低い
□首が太い

ただし、エコー検査でこれらの特徴が見られたからと言って必ず赤ちゃんがダウン症であるとは限りません。エコー検査による診断は100%ではなく、赤ちゃんの体勢によって誤差があります。

エコー検査でダウン症かもしれないと言われたら

赤ちゃんがもうすぐ生まれてくるというのに、妊娠後期になって我が子がダウン症であるかもしれないとわかると、お母さんはとても驚きますよね。しかも、妊娠後期にはもう人工妊娠中絶という選択肢もありません。では、妊娠後期に赤ちゃんがダウン症かもしれないと言われたら、どうすれば良いでしょうか。

まずは、ダウン症というものがどのようなものなのかをしっかりと知る必要があります。また、同じようにダウン症の子供を持つ親はたくさんいるので、その人たちとコンタクトを取ってみて話を聞いてみるのも良いでしょう。そうすると、自分の進むべき道が見つかるかもしれません。

それから、先ほども述べたようにエコー検査だけでは赤ちゃんがダウン症であるかはっきりと診断することはできません。気になる場合は、より精度の高い羊水検査などをしてみることをおすすめします。羊水検査とは、お母さんのお腹に注射器を刺して羊水を採取し、そこに含まれる赤ちゃんの細胞を調べるというものです。

いかがでしたでしょうか。ダウン症は決して珍しい病気ではなく、出産する年齢が高くなるにつれてそのリスクも高まります。妊娠後期になってエコー検査でダウン症の可能性があると言われてショックを受けないように、高齢出産の場合やすでにダウン症の子供を持つ場合は、妊娠初期のうちに検査を受けておくのも良いかもしれません。


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