妊娠検査薬の基礎

2016/09/14

排卵検査薬でも妊娠判定をすることができる?

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排卵検査薬でも妊娠判定をすることができる?

妊娠検査薬は手軽に妊娠判定ができる便利なキットですが、度々の利用では費用もかさみます。比較的安価な排卵検査薬で代用できないかと考える女性に対し、医師や看護師さんたちはどのようなアドバイスをしているでしょうか。

妊娠判定についての相談:「排卵日検査薬でも分かる?」

妊活中です。妊娠検査薬は排卵日検査薬に比べて値段が高めなので、毎日使うとかなりの出費になります。節約のため、海外製の安価な妊娠検査薬を使用してみようと思いましたが、海外サイトからの購入に躊躇してしまいました。妊活情報は主にネットで調べていますが、あるとき排卵日検査薬が妊娠検査薬の代わりになるという情報を見ました。この情報の信頼性について詳しく教えてください。(30代・女性)

妊娠検査薬と排卵検査薬が検出するものの違い

妊娠検査薬は着床後に分泌される尿中のhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)ホルモンを、排卵検査薬は尿中のLH(黄体形成ホルモン)を検出するものです。

妊娠検査薬は、受精卵が着床して妊娠が成立すると分泌されるhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)ホルモンを検出し、妊娠を判定します。排卵検査薬は、尿中のLH(黄体形成ホルモン)の上昇、すなわちLHサージを検出して排卵予測を行います。(産婦人科看護師)
受精卵が着床すると、hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)というホルモンの分泌が盛んになり、尿に混ざることで妊娠検査薬に妊娠の反応が出ます。排卵検査薬は、排卵前にLH(黄体形成ホルモン)の分泌が盛んになり、検査薬で反応が出てから36時間ほどで排卵が起こるといわれています。(産婦人科医師)

排卵検査薬で妊娠判定はできない

妊娠検査薬と排卵検査薬は目的が違うので、もし排卵検査薬で陽性反応が出たとしても確実ではありません。妊娠判定は、妊娠検査薬や産婦人科の受診で行うことをお勧めします。

hCGとLHはその化学構造が似ており、家庭用の排卵検査薬ではその違いを検出できません。LHは排卵日以外にも微量ながら分泌されており、常に体内に存在している状態です。つまり、尿中にhCGかLHのどちらかが存在していれば、排卵検査薬は陽性反応になります。排卵検査薬での妊娠判定は確実性に欠けるので、妊娠判定をするなら妊娠検査薬を使用するか、産婦人科の受診をお勧めします。(産婦人科看護師)
妊娠に至るまでには色々なホルモンが作用しています。排卵検査薬で偶然妊娠反応が出たかもしれませんが、確実ではないでしょう。最近の日本の検査薬は精密になっていますから、排卵検査薬では妊娠反応が出ないとも言われています。海外製では反応が出るかもしれませんが、代わりに使えるという医学的なガイドラインもありませんし、そもそも目的が違うので、信憑性はないと考えてよいでしょう。(産婦人科医師)

妊娠検査薬は着床後に分泌される尿中のhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)ホルモンを、排卵検査薬は尿中のLH(黄体形成ホルモン)を検出するものです。妊娠検査薬と排卵検査薬は目的が違うので、妊娠判定は妊娠検査薬や産婦人科を受診したうえで行うとよいようです。


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