妊娠検査薬の基礎

2016/09/17

不妊治療中に検査薬が“陽性”…妊娠?それとも薬の影響?

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不妊治療中に検査薬が“陽性”…妊娠?それとも薬の影響?

不妊治療で使われる薬のなかには妊娠検査薬に影響を与えるものがあります。今回は、不妊治療中の女性からの相談です。検査薬で陽性と出たものの、薬の影響ではないかと悩んでいます。具体的にはどんな薬が影響を与えるのでしょうか。専門家に聞いてみましょう。

不妊治療についての相談:「妊娠検査薬に影響を与える不妊治療の薬は?」

不妊治療中に妊娠検査薬を使用しました。体外受精後、2週間後に病院へ行き、妊娠しているか検査することになっています。それまで待てばよいのですが、フライングで検査した結果、陽性が出ました。ただ不妊治療中は薬剤の影響で、妊娠していないにも関わらず、陽性反応が出る場合があると聞きます。具体的にどのような薬剤だと陽性反応が出るのでしょうか。(30代・女性)

代表格はhCG製剤。排卵誘発と黄体ホルモン補充に使用

妊娠検査薬はhCGというホルモンに反応します。そのため、排卵の誘発と黄体ホルモンの補充のために使用されるhCG製剤は検査結果に影響します。

不妊治療で使われる薬の中には、妊娠検査薬の判定に影響を及ぼすものがあります。不妊治療でよく使われる薬剤の中で、妊娠検査薬の判定に影響を及ぼす代表的なものの一つに、hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)製剤があります。妊娠検査薬は、着床した際に分泌が急速に増加するhCGというホルモンに反応します。(看護師)
妊娠検査薬は、妊娠が成立すると分泌されるhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)に反応して妊娠を判定します。つまり不妊治療で使われる薬剤のうち、hCGを含むものが検査結果に影響を及ぼす薬剤となります。具体的にいうとhCG製剤は、排卵の誘発と黄体ホルモンの補充が目的で使用されます。(婦人科看護師)
hCG製剤の製品名は「HCGモチダ筋注用」「注射用HCG」「プレグニール筋注用」などが挙げられます。hCGの含まれない排卵誘発剤(hMG製剤など)や、黄体ホルモン製剤は、妊娠検査薬に影響を与えることはありません。(婦人科看護師)

20日以上影響するものも。検査薬の使用時期は医師と相談を

hCG製剤のなかには20日以上影響を及ぼすものもあります。検査薬をいつ使用するかについては医師と相談して決めましょう。

代表的なhCG製剤一つをとっても種類や製品名はさまざまです。製剤により血中濃度のピークが異なり、どの薬がどの程度、検査に影響するかをはっきり言うのは難しいです。5日~1週間程度で妊娠検査薬への影響がなくなるものから、20日以上、妊娠検査薬へ影響するものもあるといわれています。(看護師)
hCGが体内に残存する期間には個人差があり、hCG製剤を複数回注射する治療では、5000単位で1週間、10000単位で2週間程度が目安と考えられています。この期間中に妊娠検査薬を使用する場合は、注意が必要です。(婦人科看護師)
hCG製剤以外にも、現在、内服や注射などを受けている薬剤がありましたら、妊娠検査薬に影響します。妊娠検査の時期はいつ頃が適切かということを担当医師と相談して、検査の時期を決めたほうがよいですね。(看護師)

hCG製剤は妊娠検査薬に影響を与えるのですね。なかには20日以上も影響が出る場合もありますから、注意しましょう。検査薬の使用時期については、医師と相談するのがよさそうです。


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