便秘・痔

2016/09/19

出産のたびに悩まされる痔の痛み…どうしたらいい?

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専門家監修記事(Q&Aコメント)

出産のたびに悩まされる痔の痛み…どうしたらいい?

人生の一大事ともいわれる出産ですが、母体に与える影響は少なくありません。今回は2人の子どものママからの相談です。出産のたびに痔になってしまい、産後一年ほどは涙が出るほどの痛みが続くと悩んでいます。出産時の痔にはどのように対処すればよいのでしょうか。専門家に聞いてみました。

産後の体調についての相談:「出産のたびに痔に悩まされています」

2人の子どもがいますが、出産するたびに痔になり、毎回産後一年くらい苦しみます。これまでは幸い自然に治ってきましたが、次こそ治らないかもしれないと思うと、もう1人出産することを躊躇してしまいます。私にとっては出産と同じくらい痛く、排便のたびに涙を流してしまい、毎回憂鬱でした。出産時に痔にならないコツなどはあるのでしょうか。帝王切開をすれば痔にならずにすみますか。(30代・女性)

生活習慣や食生活を見直して。場合によっては病院に相談を

痔は妊娠中や産後の日々の暮らしが影響します。場合によっては主治医に相談しましょう。

痔は一般的に出産時の負担よりも、妊娠中や出産後の便秘や下痢などの排便不調によってもたらされることが多いといわれます。そのため妊娠中や出産後に便秘や下痢にならないよう、排便の調子を整えることを心掛けるとよいでしょう。(臨床心理士)
食物繊維や乳酸菌を適切に摂取したり、排便リズムが規則正しい生活を目指しましょう。しかし、妊娠中の身体や乳児を抱えた出産後の生活では、なかなか難しいかもしれません。その場合は主治医に相談の上、サプリメントや漢方薬の助けを借りるのもひとつの方法です。(臨床心理士)

悪化させないよう配慮して。入浴や排便時に工夫を

出産時はどうしてもいきむため、痔の悪化は避けにくいです。出産の前に痔を完治させておくことが大切です。

経膣分娩ではどうしても全力でいきみます。痔にならない出産は難しく、もともと痔がある人は不可能に近いと思ってください。次の出産に向けて痔を悪化させないためには、現在ある痔を完治させなければなりません。(産科・婦人科医師)
今の痔はイボ痔でしょうか。イボ痔はいわゆる静脈瘤で、血行不良によって起こることがほとんどです。なるべく下半身を冷やさないようにしてください。湯船につかって温まったときに痔が柔らかくなりますから、自身の手で押し込んでください。その時に、肛門をきゅっと引き締めます。肛門を引き締める運動は、普段の生活の中でも心がけて行い、排便の後も痔を押し込んでください。(産科・婦人科医師)
排便時に痛みがある時は、前もってワセリンや馬油を塗っておくと、便のすべりが良くなります。帝王切開すると、肛門への負担を失くすことができますが、痔のために帝王切開するかどうかについては主治医とよく相談してください。経膣分娩でもあらかじめ伝えておけば、助産師や看護師が肛門を抑えて予防してくれます。(産科・婦人科医師)

出産時には痔の悪化は避けられません。出産前に完治させておくことが大切です。食事には食物繊維や乳酸菌を積極的に取り入れて、規則正しい排便リズムを心がけましょう。場合によっては病院に相談し、サプリメントや漢方薬の助けを借りましょう 。


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