葉酸はいつまでとるべき?

2016/09/13

実際に妊娠したママたちは葉酸をいつまで飲んだの?

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実際に妊娠したママたちは葉酸をいつまで飲んだの?

神経管閉鎖障害の発症リスクを低減するために妊娠前から妊娠3カ月の間に積極的な摂取が推奨されている葉酸ですが、実際に妊娠したママたちはいつまで飲んだのでしょう。今回は葉酸摂取時期の実態と妊娠中期以降に得られる葉酸の効果について解説します。

妊娠前から妊娠3カ月までに摂取した方が良い葉酸

葉酸はビタミンB1やナイアシンと同じビタミンB群に分類される栄養素です。核酸の生成に関わり、細胞分裂の促進作用や造血作用があります。妊娠中は胎児が活発に細胞分裂を繰り返すため、妊娠前に比べ約2倍の葉酸が必要になります。また、胎児の先天異常である神経管閉鎖障害が発症するリスクを軽減する効果があることから厚生労働省では妊娠前から妊娠3カ月の間は葉酸を積極的に摂るように呼び掛けています。

出産経験者は葉酸をいつまで飲んだ人が多い?

妊娠3カ月までに摂取した方が良いといわれている葉酸ですが、出産を経験したママたちは実際にいつ頃から葉酸を飲み始め、いつまで飲んだのでしょう。

1236人の妊婦さんを対象に実施されたアンケートでは妊娠前から葉酸を意識的に摂取していた人は約37.3%でした。妊娠期間中に摂取した人は約85.2%でしたが妊娠2~3カ月の期間に摂取した人は妊娠期間中に摂取したという数値の中で特に多いものの、全体の7割近くに留まります。これは妊娠4カ月以降から葉酸を摂取し始めた人がいることを意味しており、実際にアンケートに参加した妊婦さんのうち39人は妊娠4カ月以降に葉酸の意識的な摂取を始めたと回答しました。

また、妊娠4~7カ月の期間中でも葉酸の積極的な摂取をしていた人が約50.6%にのぼります。妊娠3カ月までの間に意識的に摂取した方が良いといわれている葉酸ですが、これ以降も葉酸を飲んだという妊婦さんは多数いるようです。

妊娠3カ月以降に得られる葉酸の効果

妊娠3カ月までの間に葉酸を摂取するようにいわれている理由は先ほど述べた通りですが、実はそれ以降も葉酸を摂取することで母体や胎児に良い影響を与えることが分かっています。ただし、葉酸の摂取量の目安は妊娠初期までの期間とそれ以降の期間では数値に差があります。また、ここで説明する数値はサプリメントなど食事以外から得る葉酸の量であるため、野菜などを多く摂り、食事からも葉酸を摂取するよう心がける必要があります。では妊娠期間とそれに伴う推奨摂取量、時期ごとの葉酸が与える健康効果について見ていきましょう。

1.妊娠前~妊娠3カ月
【摂取量の目安】
1日400μg
【葉酸の効果】
◆子宮内膜を厚くし、着床率を高める
◆受精卵を守り、妊娠力を高める
◆胎児の二分脊椎症などの神経管閉鎖障害の発症リスクを低減する
◆流産や死産のリスクを軽減する

2.妊娠4カ月
【摂取量の目安】
1日400μg
【葉酸の効果】
◆流産や死産のリスクを軽減する
◆胎児の発育を促す
◆悪性貧血を予防する

3.妊娠5~7カ月
【摂取量の目安】
1日240μg
【葉酸の効果】
◆流産や死産のリスクを軽減する
◆早産を予防する
◆妊娠高血圧症候群を予防する
◆悪性貧血を予防する

4.妊娠8~10カ月
【摂取量の目安】
1日240μg
【葉酸の効果】
◆悪性貧血を予防する
◆免疫機能や消化管機能を健康的に保つ

5.授乳期
【摂取量の目安】
1日100μg
【葉酸の効果】
◆母乳の質を高める
◆産後の子宮回復力を高める

妊娠3カ月までの期間中の積極的な摂取が推奨されている葉酸ですが、実際に妊娠したママたちの中には妊娠の数週に関わらず葉酸を摂取している方も多いようです。葉酸はそれぞれの時期で推奨されている摂取量が異なるため、それぞれの時期に見合った量の葉酸を摂取しましょう。


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