葉酸はいつまでとるべき?

2016/09/13

喘息のリスクが指摘される葉酸はいつまで摂取して良いのか

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喘息のリスクが指摘される葉酸はいつまで摂取して良いのか

妊娠を希望する場合や妊娠期間中は葉酸の積極的な摂取が世界中で推奨されていますが、オーストラリアの研究機関により妊娠後期に葉酸を過剰摂取すると小児喘息のリスクを高める可能性が指摘されています。では葉酸はいつまで摂取して良いのでしょうか。今回は妊娠中における葉酸の摂取期間について説明します。

妊娠期間中に積極的に摂取したい葉酸

核酸の生成や細胞分裂、赤血球の生成に関わる葉酸はビタミンB群の一種であり、生命維持に欠かせない栄養素の一つです。葉酸は以下の効果が期待できることから特に妊娠を希望している場合は妊娠前から摂取量を増やすべきだと考えられています。

◆巨赤芽球性貧血(きょせきがきゅうせいひんけつ)の予防
◆動脈硬化の予防
◆月経前症候群の緩和
◆受精卵の着床率を高める
◆胎児の発育を促す
◆胎児の二分脊椎症や無脳症の発症リスクを抑える

妊娠後期に葉酸サプリを摂取すると小児喘息のリスクが高まる?

1991年にイギリスで発表された試験結果により、胎児の神経管閉鎖症の再発リスクを約72%減らす効果があると証明されました。そして、世界中で妊娠が可能な女性に対し葉酸の積極的な摂取が推奨され、日本でも2000年から厚生労働省により葉酸の積極的な摂取を促す勧告が出されています。2002年には葉酸摂取に関する項目が母子手帳に記載され、その重要性が広く知られるようになりました。

しかし、オーストラリアの研究機関が妊婦における葉酸サプリの摂取について胎児の小児喘息の発症リスクを指摘する論分を発表しました。これは妊娠後期に合成の葉酸サプリを1日に1000μg以上摂取すると、3~5歳で小児喘息を発症するリスクが約11.6~11.8%上昇するというものです。しかし、この研究結果は確実な物とはいい切れない研究者がいることもあり、あくまで関連性を指摘するに留まっています。日本で推奨されているサプリから摂る1日の葉酸摂取量の目安は400μgです。日本やアメリカ、イギリスなどの世界各国では、この数値を目安に摂取していれば特に問題がないと考えられています。

葉酸はいつまで飲んで良いの?

葉酸の摂取が特に必要な時期は妊娠前から妊娠3カ月までといわれていますが、それ以降も胎児の生育を促す、胎児の貧血を予防する、産後の子宮回復を促す、母乳の質を高めるなどの効果が期待できるため、一定量の葉酸摂取が推奨されています。

葉酸に関わらず大量摂取は健康に悪影響を及ぼす危険性が高まります。摂り過ぎに気を付けつつ、摂取しましょう。


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