葉酸欠乏

2016/09/13

葉酸欠乏が原因で現れる神経症状と改善のポイント

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葉酸欠乏が原因で現れる神経症状と改善のポイント

葉酸が欠乏すると、胎児の先天性異常のリスクの上昇や貧血などを招きます。他にも、精神面に影響を与えて様々な神経症状を引き起こすといわれています。今回は、葉酸欠乏が原因で現れる神経症状の種類と、改善するための食事のポイントについて解説します。

葉酸欠乏で様々な神経症状が現れる

ビタミンB群には様々な神経症状を緩和させる効果が期待できます。ビタミンB9である葉酸が欠乏すると、月経前のイライラの悪化やうつ病を招くといわれています。うつ病の原因は解明されていませんが、精神的なものだけではなく食生活が関係している可能性も考えられています。一部の研究では、健康な人の場合で10人に1人の割合で葉酸不足が認められ、うつ病患者の場合は4人に1人が葉酸が不足していたという結果が出ています。また、葉酸が不足しているうつ病患者に葉酸を投与したところ、うつ病が改善した例もあるようです。

近年うつ病の患者数が増えている

日本人100人あたり3~7人がうつ病を経験しているという調査結果が出ています。厚生労働省が3年ごとに実施している調査によると、うつ病の患者数が近年増加しています。社会や経済的な面での変化が原因でうつ病を発症する人が増えたことや、うつ病の認識が広がっていることなどが背景にあります。

葉酸以外の栄養素も摂取しよう

うつ病の改善には、葉酸の他に鉄や亜鉛、EPAやDHAなどの摂取が効果的だといわれています。また、ビタミンB6は神経伝達物質の生成に関わる栄養素で、うつ病だけではなく月経前のイライラの改善にも効果があると考えられています。それぞれの栄養素を多く含む食品は次の通りです。

(1)葉酸
牛や豚、鶏などのレバー、モロヘイヤ、ほうれん草、バナナ、りんご、みかん

(2)鉄
牛や豚、鶏などのレバー、アサリ、カツオ、小松菜、ほうれん草

(3)亜鉛
ビーフジャーキー、牛ひき肉、パルメザンチーズ、牡蠣、毛ガニ、煮干し

(4)DHAとEPA
マグロの脂身、ブリ、サバ、サンマ、うなぎ

<まとめ>
葉酸が欠乏すると、うつ病のリスクが高まり、月経前のイライラが悪化するといわれています。このような神経症状を改善するためには、葉酸だけではなく鉄や亜鉛、EPAやDHAなども併せて摂取する必要があります。また、葉酸はビタミンB6とビタミンB12と協力して、体内で様々な働きをするので、意識的に摂ることを推奨します。


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