葉酸とは

2016/09/15

生命維持に欠かせない葉酸とは?知られざる驚きの効果

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生命維持に欠かせない葉酸とは?知られざる驚きの効果

葉酸とはビタミンB群の一種でDNAなどの核酸の生成を助ける他、赤血球の生成にも関わっているため生命維持に欠かせない栄養素です。これらの働きにより、どのような効果が得られるのでしょうか。 今回は葉酸に期待できる健康効果についてご説明します。

葉酸とは?

葉酸はビタミンB群の一種で1941年に命名されました。生命維持に欠かせない栄養素の一つとして知られており、レバーや葉物野菜に多く含まれていますが水に溶けやすい性質があります。葉酸には主に以下の働きがあります。

◆核酸(DNA・RNA)の生成を助ける
◆細胞分裂を助ける
◆赤血球の生成を助ける

葉酸の健康効果

葉酸の主な健康効果は以下の通りです。

(1)巨赤芽球性貧血予防
葉酸が不足すると細胞分裂が上手くいかず、骨髄中の赤芽球(せきがきゅう)が大きくなります。赤芽球は赤血球の素になる細胞で、血液中の赤血球も大きくなり、正常に機能しなくなることで引き起こされる貧血が巨赤芽球性貧血(きょせきがきゅうせいひんけつ)です。巨赤芽球性貧血は葉酸の他、赤血球の合成に関わるビタミンB12を摂ることで予防できます。

(2)胎児の先天異常の発症リスクの軽減
葉酸はタンパク質や核酸の生成に関わっています。核酸にはDNAとRNAがあり、それぞれ以下の働きがあります。

◆DNA・・・遺伝子の本体として働き、遺伝子情報を記憶する。
◆RNA・・・DNAの情報からタンパク質を合成する時に働く。

核酸の生成に関わり、細胞分裂を助ける葉酸を胎児の神経管が形成される妊娠初期に摂ることで神経管閉鎖障害などの先天異常の発症リスクを減らすことができます。葉酸により発症リスクを抑えることができる神経管閉鎖障害は以下の通りです。

◆二分脊椎症・・・神経管閉鎖障害のうち、神経管の下部に閉鎖障害が発生した場合は二分脊椎症と診断されます。発症率は10,000人に6人の割合です。二分脊椎症は脊椎の内部にあるはずの脊髄が外に出てしまい、癒着や損傷することで起こる神経障害です。

◆無脳症・・・神経管閉鎖障害のうち、神経管の上部に閉鎖障害が発生した場合は無脳症と診断されます。大脳半球が欠如しているか、縮小している状態です。無脳症の場合は大脳の他、脳幹の発達状況にも欠如などの障害が見られるため、胎児の約75%は流産や死産になるようです。

循環器系の病気の予防効果も

貧血予防や胎児の先天異常の発症リスクを抑えてくれる葉酸ですが、最近、それ以外にもある病気を予防する効果があることがわかりました。その病気こそが心筋梗塞や脳卒中などの循環器系の病気です。

これに関わるのがホモシステインという悪玉アミノ酸です。ホモシステインは増加すると血管の壁に衝突し、血管を傷つけてしまいます。これにより、脳卒中などの原因となる動脈硬化を引き起こす可能性があるといわれています。葉酸を摂取することでホモシステインの増加を防ぐことができるため、循環器系の病気を予防する効果が期待されています。

葉酸は胎児の先天性異常の発症リスクを軽減するだけでなく、貧血や循環器系の病気を予防する効果も期待できます。葉酸は食品やサプリメントから気軽に摂取できるため、積極的に摂るように心がけましょう。


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