葉酸の効果

ダウン症予防に効果があるのは本当?葉酸に期待できる効果

ダウン症は染色体異常が原因で起こります。原因は解明されていないものの、予防に効果があるといわれているのが葉酸です。今回は葉酸とダウン症との関係性について解説します。

染色体異常により起こるダウン症

人間をはじめとした様々な生物の身体はたくさんの細胞から構成されており、その細胞の1つ1つには核があります。核の中に存在し、生物の形成や生命維持に必要な情報を記憶しているのがDNAです。DNAは通常、タンパク質と共に折りたたまれて存在しており、これを染色体といいます。

人間の染色体は2本ずつの組み合わせから構成されており、合計46本あります。ダウン症はこのうち、21番目の染色体が1本多いことで発症する先天性の症候群です。その発症要因から21トリソミー(染色体を3本持つ状態)という名でも知られています。

染色体異常が起こる原因については解明されていませんが、高齢妊娠によるダウン症の発症リスクが高いことから、その関係性が多くの医師によって指摘されています。

ダウン症の特徴

ダウン症の特徴は以下の通りです。

◆抽象的な話を理解しにくい
◆感受性が強い
◆観察力、空間認知に長け、真似が上手い
◆言語表現より行動に移す方が早い
◆薬が効きすぎる傾向にあり、薬の副作用も出やすい
◆頑固
◆心臓や消化器系に異常がある場合がある
◆白内障、屈折異常等が起こりやすい
◆中耳炎、難聴等が起こりやすい
◆筋力の低緊張が見られる
◆関節の過伸展が見られる
◆体重指示機能の発達が遅れる
◆平衡感覚が弱い
◆急性白血病を発症するリスクが高い

ダウン症に効果があるとされる葉酸とは?

ダウン症をはじめとした染色体異常の予防に効果的な栄養素の一つとして、葉酸が挙げられることがあります。葉酸とはビタミンB群の一種です。葉酸にはDNAやRNAを合成する働きがあること、二分脊椎症などの先天異常発症のリスクを下げる効果が期待できることから、ダウン症にも効果があるのでは?と考える人が多いようです。

しかし、現時点でダウン症を予防する具体的な方法はなく、葉酸もまた、効果があると断言することはできません。ダウン症について調べる方法として出産前に行う羊水検査などがあります。この検査は胎児の細胞を調べ、染色体異常の有無を調べるというもので、予防効果はありませんが、生まれてくる赤ちゃんを万全の態勢で迎え入れるための準備をするのに役立ちます。

ダウン症との関係性は認められていないものの、葉酸は厚生労働省からも妊娠中の積極的な摂取が推奨されています。葉酸は食品の他、サプリメントからも摂取することができます。自分に合ったものを探し、積極的な摂取を心がけましょう。


2016/09/15

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