葉酸の効果

2016/09/15

妊娠中だけじゃない!女性が葉酸に期待できる健康効果

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妊娠中だけじゃない!女性が葉酸に期待できる健康効果

厚生労働省が推奨しており、妊娠中に積極的に摂取したい栄養素として知られている葉酸ですが、妊娠に関わらず摂取することで様々な健康効果があるようです。今回は女性が葉酸に期待できる様々な健康効果について解説します。

葉酸は妊娠中の女性に欠かせない栄養素

妊娠中といえば葉酸というほど、妊娠中における葉酸の必要性が広く知られるようになりました。葉酸は核酸の生成や細胞分裂に関わる栄養素であり、妊娠中に摂取することで以下の効果が期待できます。

◆子宮内膜を厚くするなど子宮環境を整える効果
◆細胞分裂を助け、胎児の成長を助ける効果
◆二分脊椎症や無脳症などの先天性異常の発症リスクを軽減する効果

妊娠に関わらず嬉しい健康効果が期待できる

妊娠1カ月前から授乳期にかけて積極的な摂取が推奨されている葉酸ですが、妊娠に関わらず以下のような女性にうれしい健康効果が期待できます。

(1)巨赤芽球性貧血の予防
葉酸はビタミンB12と共に赤血球の生成を助ける働きがあります。赤血球が正常に生成されないことで引き起こされる巨赤芽球性貧血(きょせきがきゅうせいひんけつ)を予防することができます。

(2)免疫機能や消化機能を高める
細胞分裂を助ける作用がある葉酸を積極的に摂ると免疫機能や消化機能を高めることができ、口内炎や舌炎、胃潰瘍の予防に効果的です。

(3)動脈硬化を防ぐ
葉酸には動脈硬化の原因となるホモシステインの血中濃度を下げる作用があるため、動脈硬化を防ぐ効果が期待できます。動脈硬化は高血圧や心筋梗塞、脳卒中などの原因になるため、これらを予防することもできます。

(4)月経前症候群の症状を和らげる
葉酸をはじめとしたビタミンB群にはホルモンバランスを整える働きがあります。これにより、生理前に起こるイライラや腹痛、頭痛などの症状を和らげることができます。

葉酸の摂取量の目安

女性についての葉酸の摂取量の目安は以下の通りです。さらに妊娠を計画している女性、妊娠の可能性がある女性はサプリメントや強化食品から400μg追加摂取が推奨されています。

【1日の葉酸の摂取推奨量(18歳以上)】
◆通常時・・・240μg
◆妊娠期間中・・・480μg
◆授乳期間中・・・340μg

水溶性ビタミンに分類される葉酸は、多く摂取しても尿と共に体外へ排出されるため、過剰摂取による悪影響はほとんどないと考えられています。しかし、中には以下のような影響を及ぼす場合もあるため、厚生労働省では1日の上限摂取量を20代女性については900μg、30代女性については1,000μgと定めています。

(1)葉酸過敏症
上限摂取量を超えて葉酸を摂取した場合に起こるかゆみ、発熱、蕁麻疹、呼吸障害などの過敏症をまとめて葉酸過敏症といいます。

(2)ビタミンB12欠乏症の診断を困難にする
ビタミンB12が不足すると貧血、末梢神経障害、脊髄障害、認知障害などを引き起こします。ビタミンB12は葉酸と共に赤血球を生成する働きがあるため、葉酸を必要以上に摂取してしまうとビタミンB12欠乏症の診断を困難にし、発見を遅らせてしまう危険性があります。

葉酸は妊娠中にはもちろん、妊娠していない場合でも摂取することで様々な健康効果を得ることができます。しかし、過剰摂取は過敏症などが起こる可能性もあるため、摂取上限量を守って摂取しましょう。


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