葉酸の効果

2016/09/15

不妊症に葉酸が効果的といわれるが・・・妊娠前から摂取がすすめられる理由

この記事の監修/執筆

専門家監修記事

不妊症に葉酸が効果的といわれるが・・・妊娠前から摂取がすすめられる理由

妊娠を望み性交渉をしているにも関わらず、1年経過しても妊娠しない場合は不妊症と診断されます。不妊症は男女共に原因が考えられ、年々増加傾向にあります。今回は不妊症に効果がある葉酸について説明します。

不妊とは

10組に1組の夫婦が不妊の状態にあるといわれており、晩婚化や出産時年齢の高齢化により、不妊に悩む夫婦は年々増加傾向にあります。

不妊症であるかどうかは男女ともに産婦人科や泌尿器科で検査することができます。検査により、不妊症であると認められた場合は、タイミング法や人工授精などの不妊治療を受けることができます。

不妊症の原因

不妊症は男女ともに原因がある場合があり、その割合はほぼ半々です。男女それぞれの原因は以下の通りです。

◆男性側の原因
(1)精子の数
精子の数が少ない、または精子の運動率が悪いと妊娠しにくくなります。精巣内の温度が高くなる精索静脈瘤(せいさくじょうみゃくりゅう)も精子の数や運動率の低下に関わります。また、具体的な原因がなく、精子が作られないこともあります。

(2)精管の詰まり
精管の詰まり等により、射精できても精子が排出できないと妊娠はできません。精管の詰まりは精巣上体炎(せいそうじょうたいえん)などが原因です。

(3)性機能障害
EDや膣内射精障害など性交渉の際に射精できないものが性機能障害です。ストレスやプレッシャーを感じていることが主な原因ですが糖尿病などの病気により、発症することもあります。

(4)加齢
男性の場合、35歳を過ぎた頃から少しずつ精子の質が低下します。

◆女性側の原因
(1)生理不順
生理不順により、生理に排卵が伴わない場合は妊娠しません。生理不順の原因には甲状腺などの病気や肥満、痩せすぎ、ホルモンバランスの乱れなどがあります。

(2)卵管のつまり
受精卵が再び子宮内に戻る際に通る卵管が炎症を起こし詰まると妊娠できません。卵管のつまりは過去にクラミジアに感染したことがある場合や、子宮内膜症の病変が原因で起こります。

(3)子宮頸管の異常
子宮頸管は排卵が近づくと内部から粘液を出し、精子を貫通しやすくしますが、粘液の分泌量が少ない場合や、精子の貫通に適した状態にすることができない場合は妊娠が起こりにくくなります。

(4)免疫異常
精子を攻撃する抗体を持っている場合、子宮頸管や卵管内で精子を攻撃してしまい、妊娠できません。

(5)子宮筋腫など
子宮筋腫や子宮の先天性形態異常などにより、子宮内膜の血流が悪いと着床率を下げてしまい妊娠できません。

(6)加齢
女性の場合、30歳を過ぎると自然妊娠の確率が下がり、35歳を過ぎるとさらにその確率が下がります。

男女の不妊症に効果的な葉酸

ビタミンB群の一つである葉酸は細胞分裂を助ける効果があるため、不妊に効果がある栄養素です。女性の場合は、摂取することで子宮内膜を強化することができ、着床率を高める効果が期待できます。また、葉酸をはじめとするビタミンB群にはホルモンバランスの乱れを正常にする作用があるため、生理不順などの改善にも効果を発揮します。

また、葉酸は精子の染色体異常の発生を軽減する効果が期待されるため、男性が積極的に摂取することで受精の確率を高めることができます。

妊娠中に摂取するイメージが強い葉酸ですが、妊娠前から摂取することで不妊状態の改善効果が期待できます。不妊症かも・・・と感じている方はまず葉酸を摂取し妊娠できるか試してみるのも良いでしょう。


  • このエントリーをはてなブックマークに追加