葉酸の効果

葉酸がお腹の赤ちゃんと妊婦さんに与える非常に良い効果

1941年ほうれん草の葉から発見された葉酸は、1991年にイギリスで発表された試験結果により、胎児の神経管閉鎖障害の再発リスクを約72%減らす効果があると証明されました。今回は葉酸がお腹の赤ちゃんと妊婦さんに与える様々な効果について解説します。

葉酸とは?

ビタミンM、ビタミンB9の名も持つ葉酸はビタミンB群の一種であり、水溶性のビタミンです。遺伝子情報を記憶しているDNAや、DNAの情報をもとにタンパク質を生成するRNAの合成に関わる栄養素であり、生きる上で欠かせない栄養素の一つです。

妊婦さんの葉酸摂取はサプリメントから

DNAやRNAなど核酸の合成に関わる葉酸は妊娠前1カ月から授乳期にかけて積極的に摂りたい栄養素の一つです。葉酸はレバーやモロヘイヤ、焼きのりなどに多く含まれていますが、その特性上加熱調理に向いておらず、食品から効率良く摂取することが難しいです。また、食品に含まれる葉酸はプテロイルポリグルタミン酸型と呼ばれ、体内で有効活用できる量は摂取量の約50%に留まります。

一方、サプリメントなどに含まれている化学合成によって作られた葉酸がプテロイルモノグルタミン酸型です。プテロイルモノグルタミン酸型は摂取量の約85%を体内で有効活用することができます。そのため、葉酸が特に必要になる妊婦さんはサプリメントや強化食品による葉酸摂取が厚生労働省からも推奨されています。

葉酸の効果

妊婦さんが葉酸を摂取することで得られる様々な効果は以下の通りです。

(1)胎児への効果
◆神経管閉鎖障害の発症リスクを軽減する
◆流産、死産のリスクを軽減する
◆健やかな育成を促進する

(2)母体への効果
◆巨赤芽球性貧血の予防
◆胎盤早期剥離の予防
◆着床率を高める
◆卵巣を強くする
◆免疫機能、消化管機能を健康的な状態に保つ
◆動脈硬化を予防し、心筋梗塞、脳卒中などを防ぐ

妊婦さんの1日の目安摂取量

厚生労働省が推奨している妊婦さんにおける葉酸の1日の目安摂取量は400μgです。ただしこの量はサプリメントや強化食品など食事とは別に摂ることを前提とした摂取量であるため、この他食事からも葉酸の積極的な摂取が必要になります。

ビタミンB群の一種であり、核酸の生成に関わるなど生命維持に欠かせない栄養素である葉酸は妊婦さんが摂取することで流産のリスクを軽減する他、二分脊椎症など、胎児の神経管閉鎖障害発症のリスクを軽減することもできます。サプリメントなどから効率良く葉酸を摂取し、赤ちゃんとご自身の健康に役立てましょう。


2016/09/15

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