葉酸欠乏

2016/09/15

赤血球の生産に異常が起こる葉酸欠乏性貧血の原因と対策法

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赤血球の生産に異常が起こる葉酸欠乏性貧血の原因と対策法

葉酸には動脈硬化の予防や先天性異常のリスクを低下させる可能性など、様々な効果が期待できます。葉酸が欠乏すると、貧血をはじめとして全身に様々な症状が現れます。特に葉酸欠乏性貧血になると、赤血球の生産に異常が起こります。今回は、葉酸欠乏性貧血の原因と対策法について解説します。

葉酸欠乏性貧血とは

葉酸欠乏性貧血とは、血液中の葉酸が基準値を大きく下回る場合に起こるもので、巨赤芽球性貧血の一種とされています。巨赤芽球性貧血は、血液中の葉酸やビタミンB12が欠乏することで起こります。DNA合成に異常が起こり、赤血球が作られる過程で壊れてしまいます。赤血球だけではなく、白血球や血小板など血液を構成する成分も同様の状態になり、貧血の症状が引き起こされます。

葉酸欠乏性貧血の症状

赤血球は全身へと酸素を運ぶ役割を果たしています。そのため、葉酸欠乏性貧血で赤血球の量が減少すると、貧血の症状である脱力感や疲労、動悸や息切れなどの症状が現れます。また、葉酸が欠乏することで次のような症状が現れる場合があります。

(1)舌の表面が平滑になる
(2)舌に痛みや灼熱感が現れる
(3)味覚の低下
(4)食欲不振

葉酸欠乏性貧血の原因

食品に含まれるポリグルタミン酸は吸収率が低い葉酸です。流水に晒す、茹でるなどの調理過程で葉酸の含有量が減少します。また、体内でもう1種の葉酸であるモノグルタミン酸に代謝される際にも減少するため、含有量の約半分しか吸収されないといわれています。

妊娠初期の時点で葉酸が欠乏していると、神経管欠損症や神経管閉鎖不全症という先天性異常のリスクが高まります。妊娠中は葉酸を吸収する速度が遅くなるため、葉酸欠乏性貧血のリスクが高くなるといわれています。また、つわりでも葉酸が失われるという見解もあるため、妊娠中は意識的に摂取することを推奨します。

葉酸欠乏性貧血の対策

妊娠初期は1日あたり480μgの摂取が推奨されています。葉酸の含有量が多い食品でも100gあたり100~200μgしか含まれておらず、その約半分しか身体に吸収されないので、推奨量の摂取を継続することは困難です。吸収率が高いモノグルタミン酸が含まれたサプリで推奨量を補いましょう。

<まとめ>
葉酸欠乏性貧血を起こすと、貧血特有の症状である疲労感や動悸、息切れなどに加えて味覚の低下や食欲不振などが現れる場合があります。妊娠中はより多くの葉酸が必要になるので、サプリで推奨量を補いましょう。


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