葉酸の効果

2016/09/15

妊婦にも胎児にもうれしい葉酸効果とは

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妊婦にも胎児にもうれしい葉酸効果とは

葉酸は妊婦に欠かせない栄養素のひとつとして知られていますが、どのような効果があるのでしょうか。ここでは、妊娠中の女性や胎児に良い影響を与える葉酸効果について解説します。妊活中の方も参考にしてください。

妊活中・妊娠中に葉酸を摂取すべき理由

妊活中・妊娠中の女性は葉酸を摂取した方が良いといわれますが、葉酸の効果とはどのようなものでしょうか。

葉酸は、ビタミンB群の一種で、ほうれん草の葉から発見されました。葉酸はビタミンMやビタミンB9とも呼ばれ、核酸をつくる元となるDNA・RNAの合成や細胞分裂をサポートする効果があります。

また、葉酸には子宮の健康を保つ効果が期待でき、妊娠する確率を高めると考えられています。妊活中・妊娠中の葉酸効果とは、主に妊娠しやすい体づくりや胎児の正常な成長を促進させる働きのことを指します。

胎児の中枢神経の基盤となる神経管は妊娠7週目までに形成されますが、この時期に体内の葉酸が不足すると「神経管閉鎖障害」という先天異常が発生するリスクが高まります。葉酸不足になると細胞分裂が正常に行われず、神経管の一部が閉じなくなり脊髄が飛び出してしまうことがあります。この状態を「二分脊椎(にぶんせきつい)」といいます。二分脊椎になると、下半身の運動障害や排泄障害をきたす可能性や、流産や死産のリスクを高める「無脳症」になるリスクもあります。

葉酸は「造血ビタミン」と呼ばれている

妊娠すると、胎児に酸素や栄養を送るためたくさんの血液が必要になり、多くの妊婦が貧血気味になります。葉酸は「造血ビタミン」とも呼ばれ、血液の材料である赤血球をつくる効果があります。

一般的に貧血は鉄分不足が原因とされますが、妊娠中の貧血は、主に葉酸とビタミンB12の不足が原因と指摘されています。ビタミンB12と葉酸が不足すると、細胞分裂が正常に行われず、赤血球ができる前の段階で未熟なまま大きくなることがあります。そうすると、赤血球になる前に壊れる可能性が高まります。このような状態を「巨赤芽球性貧血(きょせきがきゅうせいひんけつ)」といい、以下のような症状が現れます。

・ 動悸
・ 息切れ
・ 倦怠感
・ 顔面蒼白
・ 舌の表面がツルツルになる
・ 味覚低下
・ 食欲不振

また、葉酸には高血圧や動脈硬化のリスクを下げる効果があるといわれています。このように、葉酸は母体の健康と胎児の健やかな成長をサポートする大切な栄養素なので、ほうれん草・ブロッコリー・キャベツなどの緑黄色野菜や、豆類・レバーを積極的に摂取しましょう。

<まとめ>
葉酸は、子宮の健康を保ち胎児の健やかな成長をサポートする栄養素として、積極的に摂取することが推奨されています。また、葉酸は「造血ビタミン」と呼ばれ、妊娠中に起こりやすい巨赤芽球性貧血を防ぐ効果も期待できます。妊婦にも胎児にも良い効果があるため、葉酸が不足しないような食生活を心がけましょう。


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