産後の生理

2016/09/28

授乳期間中でも生理はくる?生理が与える母乳への影響とは

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授乳期間中でも生理はくる?生理が与える母乳への影響とは

母乳を作るホルモンは排卵を抑制する働きがあるため、授乳中は生理が来ない場合がほとんどです。しかし、授乳中に生理がくる可能性もあります。授乳中に生理が来た場合、母乳には何かしら影響があるのでしょうか。今回は授乳中の生理が母乳に影響するのかについて解説します。

どうして妊娠すると生理がこなくなるの?

なぜ女性には生理が起こるのでしょう。女性の身体は一定の周期で絶えず妊娠の準備をしています。子宮の内側にある子宮内膜は受精卵を受け入れるため厚くなり、子宮内膜に受精卵が着床すると妊娠します。

妊娠しなかった場合は、準備していた子宮内膜が不要になるため、体外へ排出されます。これが生理です。この一連の働きは、エストロゲン、プロゲステロンというホルモンが深くかかわっています。

子宮内膜に受精卵が着床し、妊娠が成立すると一時的に排卵自体がなくなるため、生理は来なくなります。しかし、妊娠、出産を終え、身体が妊娠できる状態に回復すると再びこの2つのホルモンが分泌されるため、生理が再開します。

母乳育児の場合は生理がしばらくこない

ミルク育児の場合は、産後約2カ月を目安に生理が再開するといわれていますが、母乳育児の場合は、断乳するまでは生理が再開しないといわれています。授乳方法の違いで生理再開のタイミングに違いが出るのは、なぜなのでしょうか。

この答えは母乳の生成方法にあります。母乳は、血液を主成分としてプロラクチンというホルモンが乳腺に働きかけることによって作られます。これにより作られた母乳は、赤ちゃんが乳首を吸うことによって作用するオキシトシンというホルモンの影響で、乳房からポンプのように押し出されます。

これらのホルモンは母乳の生成にかかわるだけでなく、排卵を抑制する働きがあるといわれています。そのため、母乳を赤ちゃんに飲ませている授乳期間中は生理が再開されにくい状態です。しかし個人差があるため、母乳の量などによって授乳中に生理が再開される場合もあります。

生理がくると母乳にどんな影響があるの?

生理が授乳期間中に再開されると、母乳の量に影響があります。母乳を出すホルモンは、排卵を抑える作用があります。逆に生理とともに出されるホルモンは排卵を促し、母乳の出を悪くする作用があるといわれています。

1回の授乳時間が10分以上で、授乳回数が1日に5回以上ある場合は排卵が抑制されるホルモンのほうがよく分泌されるため母乳が出ますが、これ以下の場合は母乳の出が悪くなることがあります。

通常、母乳を赤ちゃんに与えている間は生理が来ないといわれていますが、生理の再開には個人差があるため授乳期間中でも再開されることがあります。母乳の量は減るものの、赤ちゃんに与えても問題はありません。


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