産後の肥立ち

産後の子宮の痛みはなぜ起こる?いつまで続く?

長く辛い陣痛を乗り越えてお産を終えると、生理痛を強くしたような下腹部の痛みに悩まされることがあります。今回は産後に子宮が痛むメカニズムと、辛い痛みを少しでもやわらげる方法についてご紹介します。

産後子宮が痛むのはなぜ?

お産によって赤ちゃんが子宮から出て行くと、胎盤が剥がれた部分の面積を小さくして止血し妊娠前の状態に戻すために、大きく伸びた子宮が収縮します。この現象は子宮復古と呼ばれ、子宮復古に伴って起こる痛みは後陣痛と呼ばれます。
お産と同様に後陣痛の起こり方も人それぞれで「生理痛を重くしたような痛み」「針でちくちく刺されるような痛み」などと表現されます。多くの場合産後2~3日から約1週間痛みが続き、長くても約1カ月でおさまります。

□経産婦のほうが痛みが強い?
初産婦に比べて子宮がやわらかくなっている経産婦は、子宮復古のスピードが速い分痛みも強くなりやすいといわれています。また通常より子宮が大きくなる多胎妊娠や子宮への負担が大きいスピード出産の場合は、初産婦でも痛みが強まる傾向があります。

□帝王切開の場合はどうなる?
帝王切開であっても、もちろん子宮復古は起こります。手術によって胎盤を無理に剥がすうえ、陣痛を経験していないので、自然分娩に比べて痛みを強く感じやすいようです。

子宮の痛みをやわらげるために

まず、生理痛対策と同様にできるだけ体を冷やさないようにしましょう。子宮周辺が冷えると血行が悪くなり、痛みが強まりやすくなります。ストレスが強いと痛みも強まることが多いので、赤ちゃんのお世話で大変かもしれませんが、できるだけリラックスして過ごしましょう。
子宮を少し圧迫すると痛みが和らぎます。お腹の下にクッションや座布団を敷いて、うつぶせになってみましょう。
痛みが辛く、どうしても我慢できないときは、お医者さんに相談したうえで子宮収縮剤を控える・鎮痛剤をもらうなどして対処しましょう。

□母乳をあげると痛みが強くなる?
授乳によって分泌されるホルモン・オキシトシンには、子宮収縮作用があります。母乳をあげると産後の回復が早いといわれるのはこのためです。痛みのせいで授乳が辛くなるかもしれませんが、体を回復させる大切なステップと考えて少しだけ我慢してみましょう。

産後1カ月以上経っても子宮の痛みがおさまらないなら…

多くの場合、産後約1カ月で子宮がほぼ妊娠前の状態に戻ります。それ以上痛みが続く場合は子宮復古不全の恐れがあるので、1カ月検診のときに相談しましょう。子宮復古不全は胎盤や悪露などがうまく排出されない、感染症、子宮筋腫などが原因で起こり、多くの場合は痛みとともに血の混じった悪露がだらだらと続きます。
この他にも、ホルモンバランスの乱れから婦人科系の病気・虫垂炎(盲腸)までさまざまな可能性が考えられます。余計なストレスをためないためにも、異変を感じたら早めに病院で相談しましょう。

いかがでしたか?産後の子宮の痛みは、子宮復古に伴うものです。正常に体が回復している証拠ですから、あまり不安がらずにリラックスして痛みをやり過ごしましょう。たいていは産後1~3日をすぎると痛みが治まりますが、もし1カ月以上痛みが続く場合は、子宮の回復がうまくいっていない恐れがあるので病院で相談しましょう。


2016/09/28

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