産後の生理

次の妊娠はいつから可能?産後に生理が再開するタイミング

ここでは、妊娠と生理の基本的なメカニズムと共に、産後に生理が再開するタイミングや授乳との関連性について解説します。特に、次の妊娠を検討している人は参考にしてください。

妊娠すると生理がストップするメカニズム

排卵した卵子と精子がくっつき受精卵になり、子宮内膜に着床すると妊娠が成立したことになります。生理というのは、妊娠が成立しなかった時に不要な子宮内膜が剥がれ、体外へ排出される際の現象です。

妊娠しなかった場合、受精卵の着床に備えて子宮内膜の柔軟性を高める黄体ホルモン(プロゲステロン)と、子宮内膜を厚くして妊娠に備える卵胞ホルモン(エストロゲン)という女性ホルモンの分泌量が減ります。そして、妊娠すると2つのホルモンの分泌量は増え、排卵が起こらなくなります。妊娠すると生理がストップするのは、このような体のメカニズムがあるためです。

産後の生理再開は授乳方法によって異なる

では、産後に生理が再開するのはいつ頃でしょうか。次の妊娠を考えている人にとって、気になるところではないでしょうか。出産すると、女性ホルモンのバランスが妊娠前の状態に徐々に戻るため再び生理が始まりますが、その時期には個人差があり、2カ月で始まる人もいれば1年以上始まらない人もいます。こうした差は、赤ちゃんにミルクをあげる方法の違いが大きく影響していると考えらます。

一般的に、母乳で育てる場合は生理が始まるタイミングが遅く、粉ミルクで育てる場合は早い傾向にあります。赤ちゃんに母乳を与えると、プロラクチンやオキシトシンというホルモンの分泌量が増え、母乳を出やすくしてくれます。その一方で、排卵を抑制する働きもあるため、母乳を与えている間は生理が再開しないのです。
そして、排卵が抑えられるため受精卵もできにくく、妊娠が難しい状態となります。こうしたメカニズムから、完全母乳(完母)で育てているケースと、母乳とミルクを混合で与えているケースとでも生理が再開するタイミングは異なることが多いです。

母乳で育てている場合、離乳食が2回食になって母乳を与える頻度が減ってくる産後8カ月が、生理が再開する一つの目安です。このあたりも個人差があるため、なかなか生理が始まらなくても気にし過ぎないようにしましょう。
なお、産後すぐに出血が続くことがありますが、これは「悪露(おろ)」という子宮の中に残っていた血液などが排出されたもので、生理とは異なります。

<まとめ>
生理は妊娠するとストップし、出産してしばらく経つと再び始まるなど、妊娠・出産と生理には非常に深い関わりがあります。産後に生理が再開するタイミングは母乳か粉ミルクかによって異なり、かなり個人差が見られます。母乳で育てている人は断乳をして、粉ミルクや離乳食に切り替えてしばらくすると生理が再開するため、早めに次の妊娠を望む場合は、医師に相談しながら断乳を検討すると良いでしょう。


2016/09/30

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