授乳の基礎

2016/10/06

赤ちゃんの成長に関わる授乳はいつまで続ければいいの?

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赤ちゃんの成長に関わる授乳はいつまで続ければいいの?

母乳には赤ちゃんの成長に関わる栄養素や免疫物質が含まれているため、できるだけ母乳で育てることが望ましいです。授乳をいつまで続ければいいのか、具体的なルールは定められていません。今回は、頻回授乳や卒乳をする時期の目安について解説します。

頻回授乳はいつまで続ければいい?

頻回授乳とは、1日2~3時間ごとに約8~10回の授乳を行うことをいいます。新生児は一度に十分な量の母乳を飲むことが難しく、頻回授乳が必要だといわれています。新生児~生後約2カ月までは1日に約10~20回、生後約3カ月~4カ月は約8回~9回が目安です。必要な母乳の量には個人差があり、赤ちゃんによって授乳の回数が異なります。

生後約4カ月頃になると授乳の回数が自然に減りますが、頻回授乳を終える時期には個人差があります。赤ちゃんの体重が増えない場合は授乳の回数や飲む量が少ない可能性があります。その場合は、医師に相談しつつミルクを足すなどの対策をとりましょう。

授乳はいつまで続ければいい?

赤ちゃんが自然に母乳を飲まなくなることを卒乳といいます。卒乳の時期の目安は離乳食が完了する1歳6カ月頃が目安ですが、3歳まで母乳を飲む赤ちゃんもいます。離乳食や幼児食を摂り、健康な状態であれば授乳を続けても良いでしょう。母親とコミュニケーションをとるために母乳を求める赤ちゃんもいるため、無理に授乳を辞める必要はありません。WHOでは、2歳までは授乳を続けることを推奨しており、卒乳の時期については言及されていません。

赤ちゃんの意思に関係なく授乳を辞めることを断乳といいます。妊娠や仕事の都合、母親の体調が悪い場合などに断乳を選ぶ方が多いようです。

母乳には様々な栄養素が含まれている

母乳にはタンパク質やビタミン類など様々な栄養素が豊富に含まれています。他にも、ウイルスや細菌など外敵から身を守る物質も含まれているため、ミルクよりも授乳で育てることが推奨されています。

また、出産直後に分泌される母乳には、胃腸や気管支などへの細菌感染を防ぐ分泌型免疫グロブリンAや、大腸菌に対抗するラクトフェリンなどの免疫物質が含まれています。この母乳のことを初乳といい、黄色がかっているのが特徴です。数日間しか分泌されないので、色が白濁色に変わるまではミルク育児の場合でも授乳を続けることを推奨します。

<まとめ>
出産直後に分泌される初乳には豊富な栄養と免疫物質が含まれているため、できるだけ飲ませることが推奨されています。新生児から生後約5カ月頃までは頻回授乳を続けることになります。1歳6カ月頃が卒乳の目安ですが、授乳の期間には個人差があるので、無理に辞める必要はありません。


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