ノロウイルス

2015/02/14

冬に流行!ノロウィルスの予防法とかかった場合の注意点

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冬に流行!ノロウィルスの予防法とかかった場合の注意点

毎年、冬になるとインフルエンザと共に猛威をふるうのがノロウィルス。激しい嘔吐や下痢を繰り返し、どんどん体力が奪われてしまいます。何より怖いのが感染力の強さで、便や嘔吐物の処理方法を間違えるとウィルスが家族中に蔓延してしまうことも。家にウィルスを持ち込まないためには、家族全員で感染防止を心がけるしかありません。そこで今回は、Q&Aサイト「なるカラ」に投稿された質問の中から、冬に怖いノロウィルスの予防や感染防止策について看護師さんたちの回答をまとめてみました。

■ノロウィルスと普通の風邪・胃腸炎との違いは?どうやって見分けるの?

家族に下痢や嘔吐の症状が出た場合、ノロウィルスによるものか、自分でで判断することはできません。しかし、まずはノロウィルスを疑うようにしましょう。特に突然の嘔吐や激しい下痢が見られるときは、感染している可能性が高いと言えます。たとえノロウィルスでなくても、感染を広げる他の病気である可能性は高いので、汚物の処理などはきちんと行っておくことが大切です。ノロウィルスの流行は10月から3月に多く、この時期に下痢や嘔吐が見られた場合は特に注意しましょう。

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■ノロウィルス予防のポイントは?

感染経路は、牡蠣などの二枚貝を生で食べてかかるケースと、感染者の吐しゃ物に含まれるウィルスが体内に入ってしまうケースの2パターンが考えられます。 前者のケースでは、加熱調理用の二枚貝を生で食べないように注意し、食べるときは中心部を85℃以上で90秒間以上、加熱。生食用の牡蠣も、体調の悪い時は生で食べないようにします。

一方、感染の大多数は後者のケースで、基本となる予防策は「石鹸を使った手洗いの徹底」です。感染者の触れた場所ならどこにでもウィルスが潜んでいる危険性がありますが、たとえ手についても、その手で触ったものを口に入れなければ感染はしません。感染を防ぐため、家族で手洗いを徹底しし、小さなお子さんの場合は指しゃぶりなどにも注意します。風邪やインフルエンザ対策で有効なアルコール消毒も、ノロウィルスにはあまり効果がありません。とにかく手洗いが一番大事だと肝に銘じて徹底しましょう。

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■万が一感染してしまったら、何に注意すればよい

ノロウィルスには特効薬はなく、対処療法しかありません。一番、注意しなければいけないのは脱水症状で、水やスポーツドリンクより市販されている経口補水液が有効です。また食べ物が喉を通らないときは、お粥やゼリー飲料などで栄養補給をします。小さな子供がぐったりしているときは早めに受診し、必要に応じて点滴などの処置を受けましょう。 感染者の吐しゃ物を処理するときは素手で触らず、使い捨てのゴム手袋を使います。さらに厳重にしたいときは、ゴーグルとビニールエプロン(大きなゴミ袋で代用可)も着用すると良いでしょう。吐しゃ物と処理に使った物は袋に入れ、口をしっかり縛って処分します。ウィルスは乾くと空中に舞って感染を広げるため、そのまま放置しないようにしましょう。吐しゃ物が少しだけ付いた衣類は、家庭用塩素系漂白剤(ハイター、ブリーチなど)を薄めて1時間以上浸け置きするか、80度以上のお湯で煮沸します。感染者の使った衣類やタオルは他の家族の分と別に洗濯した方が安全です。

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■一度ノロウィルスにかかったら二度目の感染はある? 消毒方法はどうしたらいい?

ノロウィルスは一度かかっても免疫ができないので、何度でもかかります。体内に10個程度入るだけでうつるほど強力なウィルスなので、とにかく感染防止に努めるしかありません。症状が良くなっても、その後28日間はウィルスが便から排出され続けていると言われるので、引き続きトイレの消毒などに努めましょう。

感染者の嘔吐物、鼻水、便などが直接付着した場所は、家庭用塩素系漂白剤を50倍に希釈して消毒します。ドアノブや手すり、トイレの便座など感染者が触れた場所は、250倍に希釈したものを使いましょう。500mlのペットボトルを使い、50倍ならキャップ2杯分、250倍なら小さじ1/2程度の漂白剤を入れ、水で薄めれば消毒液が完成です。その消毒液を清潔なタオルに付けて拭いたあと、乾いたタオルで2度拭きします。ウィルスが広い範囲に飛び散っていることも考えられるので、入念に消毒してください。

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子供が下痢や嘔吐で苦しんでいる様子を見るのはつらく、また何度も吐しゃ物を処理、消毒する負担も大きいものです。ノロウィルスは感染力が強いため、うつるリスクは常にあると言えますが、なるべくかからないよう普段から家族の手洗いなどに気を配りましょう。万が一かかっても、比較的、短期間で症状は治まる病気です。脱水症状などに注意しながら安静に過ごせば大丈夫。突然の下痢や嘔吐でも慌てず、しっかり対処しましょう。


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