多のう胞性卵巣症候群

2015/02/15

”多のう胞性卵巣症候群”は食事療法で改善できる?

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専門家監修記事(Q&Aコメント)

”多のう胞性卵巣症候群”は食事療法で改善できる?

若い女性に多くみられる「多のう胞性卵巣症候群」。生理不順などの症状があり、不妊の原因ともなりますが、食事療法でも改善が見込めるといわれます。具体的にはどんな食事がよいのでしょうか?専門家からは具体的なアドバイスが寄せられました。

20代女性からの相談:「多のう胞性卵巣と診断されました」

普段から生理不順で、3か月ほど生理が止まり、病院へ行ったところ、多のう胞性卵巣と診断されました。今のところ根本的な治療法はないそうで、生理を起こさせる薬をもらいました。今は生理が戻り、自力で生理がくるか経過をみているところです。食生活の改善や運動、漢方を勧められましたが、薬に頼らず食事療法をしたいと思います。具体的にはどうしたらいいでしょうか?(20代・女性)

多のう胞性卵巣症候群(PCOS)は排卵しにくくなる病気。

PCOSともいわれる「多のう胞性卵巣症候群」とは一体どんな病気なのでしょうか?

多のう胞性卵巣症候群は、若い女性に多くみられる状態で、卵胞が発育するのに時間がかかり、なかなか排卵しない疾患です。 (一般内科看護師)
卵巣内のテストステロン(男性ホルモン)が多いことが原因といわれます。脳から分泌される黄体化ホルモンと血糖値を下げるインスリンが高いせいで男性ホルモンが多くなるのです。 (一般内科看護師)
男性ホルモンの影響や糖質代謝異常などで、子宮内膜が肥厚され、排卵が行われず、卵巣の中に卵胞がたくさん残ってしまい、無月経や生理不順が起こることをいいます。体内から分泌されるインスリンの影響ともいわれます。(産科・婦人科看護師)
血糖値の異常は指摘されなかったでしょうか?根本的な治療法は明らかではありませんが、定期的に生理をおこすためのピルを服用し妊娠した状態をつくることで、黄体ホルモンの分泌を促す治療があります。生理が戻ったら基礎体温を測って排卵があるかチェックしてみてください。 (産科・婦人科看護師)

甘いものをひかえバランスのよい食事を。イソフラボンをふくむ大豆製品がオススメ。

甘いものや高カロリーのものをひかえた食生活がよいようです。イソフラボンがオススメというアドバイスもありました。

海外で行われた研究では、朝食をしっかり食べ夕食を軽くすると、食後の血糖値の上昇が抑制され、インスリンをコントロールでき、排卵障害改善につながるという報告があります。(一般内科看護師)
血糖のコントロールも必要です。食べ過ぎないようにし、朝は炭水化物やたんぱく質をとり、昼と夜を控えめに。高カロリーや高脂肪の食事も控えましょう。(産科・婦人科看護師)
甘い物は血糖値を上昇させ、インシュリンが過剰に分泌されるので控えめにしましょう。カリウムやミネラルを含む、海藻類やキノコ類、果物など、バランスのとれた食生活が基本です。(産科・婦人科看護師)
黄体ホルモンに似た作用のある、大豆イソフラボンを多く摂るようにしてください。(産科・婦人科看護師)
食事制限は必要ありませんが、カロリーは控えめにし、3食を毎日決まった時間に摂りましょう。魚を積極的に食べ、乳製品や果物も忘れずに。 大豆製品は女性ホルモン分泌によいといわれ、ナッツ類やうなぎも子宮の血行促進や卵巣機能の正常化に役立ちます。積極的にとりましょう。(一般内科看護師)

食生活を見直すことで改善が見込めるようです。バランスよい食事を心がけるようにしましょう。


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