妊活・妊娠したい

妊活のために毎日できる漢方とツボとは?

自ら積極的に妊娠しやすい身体や環境づくりに励む「妊活(にんかつ)」。妊活を理由に休業するタレントさんが現れるなど、今や子どもが欲しい人にとって妊活は当たり前のことになりつつあります。そこで今回は薬剤師で鍼灸師の髙橋さんに、妊活中にオススメの漢方とツボについて聞いてみました。

■妊活のために実践したいこと

東洋医学的な妊活の考え方は、生殖を司る“腎”と呼ばれる内臓の一部にある生気の“腎気”を補う・衰えないようにすることで生殖能力を補填するというものです。腎気を衰えさせない・補うためにはどのようなことに気をつければよいのでしょうか。

冷えに注意する
薄着に注意し、特に下半身や首回りは冷やさないようにします。食事も生魚や夏野菜、冷たい飲み物は身体を冷やすので避けましょう。また夜はゆっくりお風呂に入って、夜更かしをしないこと。卵胞は夜に育つと言われますので、睡眠はきちんととることが大切です。ストレスや無理なダイエットも禁物。ウォーキングやストレッチなどの軽い運動をして、「血」のめぐりを良くしましょう。
身体を温める食材をとる
腎気は食べ物から補うことができます。ねぎや生姜、根菜類(じゃがいも、さつまいも、にんじん、山芋など)を温めて食べるとよいです。また、黒ゴマや黒豆、黒きくらげ、プルーン、黒砂糖など「黒い食材」もオススメです。
生理の状態を見る
生理が3日より短く終わってしまう場合や、だらだらと7日以上続く場合は「血」が不足しているか、血の巡りが悪い可能性があります。また生理のときの血液は、怪我をしたときに出る血液より濃いのが普通です。色が薄い場合は「血」が不足している「血虚」、小さいかたまりやレバーのような塊があるのは「瘀血(おけつ)」と言われる状態にあることが考えられます。

■妊活に役立つ漢方やツボについて

症状や体質によって適切な漢方は異なりますので、必ず医師、薬剤師、登録販売師に相談して購入し、用法用量を守って服用してください。
現在の症状が悪化する、気分が悪くなる、発熱、咳、呼吸困難などの異常が現れた場合は服用を中止し、ただちに医師に相談を。
またツボ指圧やお灸・鍼(はり)も注意点をよく理解し、効果的に取り入れたいものです。
漢方の服用方法やツボ指圧の注意点など、詳しくはこちらをご覧ください。

ではさっそく、妊活にオススメの漢方とツボについて見てみましょう。

■妊活中におすすめの漢方

芎帰調血飲第一加減(きゅきちょうけついんだいいちかげん)


紅花(コウカ)

血を増やす力がある当帰(トウキ)、瘀血を改善する紅花(コウカ)などを配合し、血液循環を改善しながら血を補う作用があります。ただし、血のめぐりが良くなって流産の可能性も否定できないので、生理1週間前から次の生理が来るまでは服用を中止しましょう。

当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)


当帰(トウキ)

血を増やす力がある当帰が入っているので、貧血傾向の人におすすめです。消化の悪い人やむくみやすい人に適する漢方で、自分で熱を作り出せない虚弱体質の人や水太りの人にも向いています。

加味逍遥散(かみしょうようさん)


朮(オケラ)

自律神経系に作用する漢方で、イライラやストレス過多の人が取り入れると良いでしょう。瘀血を取る作用もあります。

■妊活におすすめのツボ

三陰交(さんいんこう)


足の内くるぶしから指4本分の位置にあり、冷え性、むくみ、女性の生理関連の改善、妊娠中の逆子、安産のお灸などで使用するツボ。骨に向かって押すと効果的です。

関元(かんげん)


丹田とも呼ばれ、おへそから指4本分下の位置にあります。元気の出るツボで、EDや冷え症などにも使用されます。まっすぐ垂直に、痛くなり過ぎない程度に押しましょう。普段から関元に意識をおいて、腹式呼吸するのもおすすめです。

腎兪(じんゆ)


東洋医学的には生命の根源と考える「腎気」を補うとても大事なツボ。腰に手を当てて親指があたるところにあり、背骨に向けて押すと効果的です。腰痛、足腰の冷えだるさ、泌尿器系の症状にも効果があります。

湧泉(ゆうせん)


足裏の中央付近にあり、骨に向かって押すと効果的です。元気の湧き出る泉のようなツボで、身体の疲れや筋肉疲労、足腰の冷えなどに効果が期待できます。

次髎(じりょう)


仙骨(脊柱の下側、尾骨の上)の中央から、左右にやや外側の少しくぼんだところにあるツボ。お尻の割れ目の一番上から指1本分外側にあります。両手親指で骨に向かって押せば、下腹部の血行改善や腰痛緩和、婦人科系疾患全般などに効きます。冷えないようにここをカイロで温めるのがオススメ。

妊娠しやすい身体づくりには色々な方法がありますが、腎気を衰えさせない・補うことが大切です。普段から冷えやすい、血行が悪いと感じている人は、漢方やツボの力を借りて体質改善することから始めてみませんか。無理のない範囲で毎日の生活に取り入れて、妊娠しやすい身体づくりに役立ててくださいね。



2015/02/17

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この記事の監修/執筆

薬剤師髙橋 公子