人工授精の基礎

38歳だと、人工授精は何回チャレンジすればいいの?

体質や年齢など、様々な理由で自然妊娠が難しい場合、不妊治療が検討されます。2人目をなかなか妊娠できず、年齢も考えて人工授精を検討中のママからの相談に、お医者さんと臨床心理士さんはどのように答えているでしょうか。

ママからの相談:「現在38歳で、2人目不妊です。人工授精を検討していますが、何回まで挑戦できますか」

2人目不妊で年齢38歳です。上の子が5歳になります。自然妊娠にトライして一年経ち、年齢からは早く医療の力を借りるべきと考え、人工受精を検討しています。今のところ病気もなく、基礎体温やホルモンの値は年齢相応と言われましたが、なかなか授からないので焦りがあります。1年もトライしていて授からないと、自然に授かるのは難しい様に思います。私の年齢ですと、人工受精は何回チャレンジしたらいいでしょうか。(30代・女性)

不妊症とは、1年以上妊娠しないこと

不妊症の定義や、年代別の自然妊娠率について教えてくれました。

一般的な夫婦生活を行っているにもかかわらず、1年以上赤ちゃんを授かることができない状態を不妊症と定義します。健康的な夫婦が1年間避妊せずに夫婦生活を行った場合の妊娠率は、年齢別に見ると20代で約80%、30代前半で約60%、30代後半で約50%です。相談者の方の年齢を考えると、不妊治療を行い妊娠を目指すことは、賢明な選択と考えます。(臨床心理士)

一般的には5~6回で、次の方法にステップアップ

個人差はありますが、一般的には1つの方法を5~6回挑戦しても妊娠しなかった場合、別の方法にステップアップするようです。ただし、方法や回数は本人の年齢や希望なども考慮して検討されるので、主治医や身近な人とよく相談するようアドバイスがありました。

タイミング法で自然妊娠が難しい場合は、人工授精や体外受精を考えますが、何回チャレンジすればいいというものではありません。1回で成功される方もいれば、何回チャレンジしても妊娠しない方もいます。また、人工授精は年齢による制限はありませんが、一般的に5~6回チャレンジしてもだめだった場合は、次にステップアップすることを検討するようです。(産科・婦人科医師)
不妊治療の方法や回数は、年齢や状態、経済的事情、本人の希望をふまえて医師とよく相談して決定されます。妊娠できたとしても、高齢になると流産や早産、障害児などのリスクが高まりますから、早めに治療に取り組んだ方がいいでしょう。また女性側の問題とは限りませんから、治療にあたってはご主人も一緒に受診してください。(産科・婦人科医師)
不妊治療は、排卵日に合わせてセックスをするタイミング法、精液を子宮に注入する人工授精、卵子と精子を採り出し培養液のなかで受精させ、受精卵(胚)として子宮に戻す体外授精-胚移植、卵子の中に直接精子を送り込む顕微受精、 とステップアップしていきます。それぞれの段階をどのくらいの回数試みるかは、個人差が非常に大きいです。主治医や周囲の人とよく相談して、納得できる形でステップアップすることが何より大切だと考えます。(臨床心理士)

妊娠を希望していても1年以上自然妊娠しない場合、不妊症と定義されます。不妊治療の方法や回数は、本人の希望なども踏まえて決定しますが、一般的には1つの方法を5~6回試して妊娠しなければ、次へのステップアップを検討するようです。


2016/10/28

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