子育て

2016/10/17

子どもの立ち回りを考慮した住宅設計、どうするのがベスト?一級建築士に聞いてみた

この記事の監修/執筆

一級建築士事務所 代表山崎 裕史

子どもの立ち回りを考慮した住宅設計、どうするのがベスト?一級建築士に聞いてみた

家中を立ち回る子ども・・・どう住宅設計すべき?ママ読者からの質問

『私が子ども二人を育てたときには、一般的な一戸建ての設計でしたので、段差のある硬い玄関に子どもがおもちゃの車ごと落ちてしまったり、階段にあがらないようにするために、柵を取り付けることが大変でした。また、案外つかまり立ちの頃の小さい子どもには危ない角が、家のあちこちや家具にあり、クッションをつけたり、扉をあけられないようにストッパーをつけたりと、部屋が随分汚くなりました。またそれらが不要になったときに取り外すのも大変でした。こういうことに最初から対応している素材や設計の住宅は、今は手頃なお値段で作ることができるのでしょうか。台所などに子どもが来ないように設計されていたりしたら、便利だと思っています。ペットにもいいと思うので、どういう風にお願いすればよいのか教えてください。』

一級建築士の山崎さんの回答

小さなお子さんがいるご家族から設計の依頼を受けた時、いつも話し合うことは、階段の安全性についてです。住まいのデザイン性を重視されるクライアントさんの場合は、取外しのできる柵で対応します、とおっしゃる方が多く、既製品の柵が取付けらる工夫だけしておくケースも多いですが、最近設計をさせていただいた住宅では、階段前に扉をつけることにしました。ただし、いつも開け閉めが必要なようでは困ります。また扉の必要性がなくなった時のために収納できる工夫をしました。

写真<1>は、使わない状態のものです。パッと見たところでは、扉があるようには見えず、邪魔にもなりません。またこの扉は、子どもの転落キケン防止だけではなく、夏期の冷房時に冷気が階下に逃げて行ってしまうことを抑えたり、冬期には下階から冷気が上がってくることを防ぐ効果もあります。これは階段の事例ですが、キッチンなどでも同様の工夫はできると思いますので、住宅の設計を依頼される時は、設計の方に遠慮なく相談してみてください。

写真<1>

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写真<2>

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