人工授精の基礎

妊活1年、人工授精からステップアップすべき?

人工授精での妊娠を試みて何度か繰り返しても妊娠しない場合、体外受精へのステップアップ検討段階に入ります。実際、体外受精にすることで、妊娠の可能性は大幅にアップするのでしょうか。

人工授精に関する相談:「人工授精はいつまで続けるべき?」

妊活を始めて約1年です。夫の精子の量が少ないという理由ですぐにタイミングから人工授精へ治療法を変えて今までに5回人工授精しましたが、一度も妊娠しません。そろそろ体外受精を考えたほうがいいのでしょうか。30代後半という年齢のこともあり、悩んでいます。 (30代・女性)

人工授精は何回くらい受けるもの?

現在5回人工授精を受けたという相談者さんですが、個人差があるとはいえ通常は何回くらいチャレンジするのでしょうか。

人工授精は複数回行うことで妊娠が成立するものと考えられています。個人差があるので実情はさまざまですが、早い人ですと1、2回で妊娠することもあり、遅い人だと6回程かかる場合もあります。(看護師)
人工授精の回数が7回以上で、それまで妊娠が成立しなかったのであればその後も人工授精で妊娠する可能性は低いことが多いように思います。(看護師)
人工授精の6回目以降は体外受精に進む方がほとんどです。人工授精を希望するのであれば、医師とよく相談してください。(看護師)

人工授精と体外受精の妊娠率

5回の挑戦で現在のところ妊娠に至っていないのであれば、ステップアップを検討する時期かもしれませんが、妊娠率はどれくらいなのでしょうか。

人工授精での妊娠率は、10%程度とされています。あくまで数値的にはそのような値ということです。(看護師)
人工授精、1回目の成功率が5%~10%程度といわれています。回数を重ねるにつれて成功率は下がっていくのですが、4回目のチャレンジで妊娠する方もいるので、個人差があります。 (看護師)
金銭的な負担は人工授精の場合に比べて体外受精のほうが多くなりますが、妊娠の可能性は40%程にアップします。(看護師)
年齢的なことも関係してくるので、さらに人工授精を続けるよりは体外受精に進むべきかもしれないと私は思います。しかし担当の医師の考えもありますので、医師とよく相談しましょう。(看護師)

結果には個人差があるとはいえ、数値データ上は体外受精のほうが妊娠の可能性は高いようです。年齢や費用、その後の子育てのことなども考慮して、体外受精へステップアップするか考えてみましょう 。


2016/10/29

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