祖父母の子育て

2015/02/23

祖父母世代と違う? 変わってきた育児の常識あれこれ

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専門家監修記事(Q&Aコメント)

祖父母世代と違う? 変わってきた育児の常識あれこれ

病院や健診で助産師さんに教わったことや、育児書に書かれた内容を実践しているのに、実母や義母から「それは違う!」と口出しされた経験はありませんか。実は、昔は正しいと言われていた育児方法が、現代ではやり方や考え方が違うというケースがよくあるのです。そこで今回は「昔と今で違う育児の常識」について、医療やヘルスケアの専門家が回答するQ&Aサイト「なるカラ」に掲載された看護師さんの意見をまとめてみました。

■「抱きグセ」は付けちゃダメ?

泣いている赤ちゃんをすぐ抱っこしたら「抱きグセ」が付いて困るから、しばらく放っておいた方がよい…。このような考え方は長い間、赤ちゃんの自立心を促すためには必要だと考えられてきました。しかし実際は家事や家業で忙しく、なかなか赤ちゃんにかまってあげられない昔の母親たちのため都合よく解釈した考え方、という説もあります。

一方で現在は「抱きグセ」など気にせず、赤ちゃんをどんどん抱っこした方がよい、という考え方に変わっています。泣いているのに放置しておくと、欲求が満たされなかった赤ちゃんは、将来、うまく自分の感情を伝えられない子どもになってしまうかもしれないからです。

とは言っても、泣くたび抱っこを繰り返すのは大変なこと。そのようなときは泣いている理由を探り、赤ちゃんが求めていることに応えてあげましょう。抱っこは赤ちゃんとの大事なコミュニケーション手段。普段からたくさん抱っこをして、信頼関係を築いてあげたいですね。

詳しくはこちら! >>赤ちゃんの抱きグセ。抱っこのしすぎはダメって本当!?


■離乳食前の赤ちゃんに果汁は必要?

離乳食の開始前、赤ちゃんを母乳やミルクで育てているときに祖父母が果汁を与えようとする、というのもよくあるお悩みです。昔のミルクは栄養や水分が不足しがちだったため、果汁を飲ませた方がよいと推奨されていた時期があります。

しかし最近のミルクは改良され、果汁を足す必要はなくなりました。もちろん母乳にも必要な栄養や水分は十分含まれています。そのため現在は厚生労働省も、離乳食前に果汁は必要ない、という見解を示すようになりました。むしろ早いうちから果汁を与えると胃腸に負担がかかって下痢をしやすくなったり、アレルギーの原因になることもあります。

うまく祖父母に説明できないときは、赤ちゃんの食事や栄養について書かれたパンフレットが病院や健診会場にありますから、読んでもらうとよいでしょう。また健診で食事指導や栄養相談を一緒に受けてもらっても。説得が難しい時は、「果汁を飲ませると母乳の飲みが悪くなるので」など伝えるのも一つの手です。

詳しくはこちら! >>赤ちゃんに果汁を飲ませようとする祖父母を止めるには?


■熱のあるときお風呂はダメ?

パパママ世代の多くは、「熱があるときはお風呂はダメ」と子どものころに言われた経験があると思います。しかしこれも、銭湯を利用することが多かった時代に衛生環境や帰りの湯冷めを心配して言われていたり、自宅のお風呂でも熱いお湯に入りすぎて体力を消耗させないための指導であったと考えられています。

もちろん高熱でぐったりしていたり、悪寒や嘔吐、下痢があるときに無理して入浴するのは間違い。しかし、もし38℃未満で元気なら、さっとお風呂に入っても大丈夫です。入浴して皮膚を清潔にすれば細菌に対する抵抗感も高まりますし、熱も体内から逃がしやすくなり、お風呂の蒸気で鼻詰まりの解消にも。ただし、まだ身体は本調子ではないので長湯をせず、脱衣場や浴室を温かくしたり、濡れた髪はすぐに乾かすなどして入浴後の湯冷めには十分気を付けましょう。水分補給も忘れずに。

詳しくはこちら! >>子供が発熱!昔はお風呂はダメって言われたけど・・・今は違うの!?



今回ご紹介したことだけでなく、他の場面でも祖父母から昔のやり方で口出しや手出しされ、困っている人も多いでしょう。けれど、祖父母の考え方を頭ごなしに否定しては逆効果。なぜ考え方が変わってきたのか、理由をちゃんと把握しておいて、角が立たないようにさりげなく「今はこういう風に指導されています」と伝えるのが良さそうです。


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