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お風呂に入れたときに赤ちゃんが寝るのはなぜ?入浴の時間帯や注意点

赤ちゃんがお風呂で気持ちよさそうに寝てしまう姿はとてもかわいらしいですが、そのまま寝かせてしまってもよいものかどうかは気がかりですよね。入浴におすすめの時間帯や注意点を知り、お風呂タイムを安心して楽しみましょう。

赤ちゃんがお風呂で寝てしまう理由は?

赤ちゃんがお風呂で寝てしまう大きな理由は、お風呂が心地よくリラックスできるからです。とくにベビーバスを使って沐浴を行う新生児の頃は、まだ生活リズムが整っておらず、赤ちゃんは不規則に寝たり起きたりを繰り返します。赤ちゃんが眠れるのは、お腹が適度に満たされて、心身ともに安心している証拠でもあり、お風呂でときどき眠ってしまうくらいであれば、心配はいりません。
月齢が進むにつれて、少しずつ昼夜の区別がつき、お昼寝のリズムも決まってきます。授乳や離乳食、お散歩や入浴といった生活の基本的なパターンもみえてくるでしょう。とはいえ、大人が思ったとおりの生活リズムにならない日が多いのも当然です。いつもよりお昼寝が短くて睡眠不足だったり、たくさん遊んで疲れていたりすることもあります。ちょうど入浴の時間に眠気のピークが重なってしまうと、温かい湯船でついつい眠くなってしまうことがあります。

お風呂で寝て赤ちゃんに悪い影響はないの?

多少お風呂で寝たからといって、すぐ身体に悪い影響が出るわけではありません。ただし、お風呂の入り方には注意が必要です。体温調節がまだ上手にできない赤ちゃんはのぼせやすく、長時間湯船につかると脱水の心配もあります。また、身体を洗うベビーチェアなどで寝てしまった場合は、身体が冷えるおそれもあります。
加えて、水の事故のほとんどはお風呂で起こっています。ほんの一瞬でも目を離すと、洗面器の水でもおぼれる危険性があるため油断は禁物です。
睡眠の面では、中途半端な時間にお風呂で寝てしまうと、夜なかなか眠りにつけないという心配もあるでしょう。赤ちゃんのときだけでなく、子どもは就寝時間が遅くなって生活リズムが乱れると、朝なかなか起きられない、朝食をしっかり食べられない、機嫌よく遊べない、昼寝のタイミングがずれるといった悪循環に陥ることがあります。体内時計を正しく働かせるためにも、一日の生活を見据えてお風呂タイムを確保しましょう。

赤ちゃんはどのぐらいお風呂に入れたほうがいい?

お風呂の時間の目安
新生児の沐浴の場合、お風呂の時間の目安は5分程度です。
生後1ヶ月を過ぎ、1ヶ月健診でも問題がなければ、大人が抱っこして一緒に湯船につかるようになります。この頃からは、身体を洗って湯船につかる時間を合わせて10〜15分程度を目安にしましょう。
パパがお風呂で待機してママが服を脱ぎ着させるなど、2人で役割分担できる休日などは、赤ちゃんの入浴に専念できてパパッと済ませられます。でも、どちらか一人がすべてを行う場合には、入浴前の支度が肝心です。入浴時間が長くなりすぎると、赤ちゃんに負担がかかってしまいます。タオルやバスタオル、オムツ、着替え、綿棒、スキンケア用品など、入浴後に必要なグッズをあらかじめ揃えておきましょう。リスクを回避するためにも、目を離す時間を極力少なくすることが大切です。

時間帯
お風呂に入る時間帯に決まりはなく、赤ちゃんと家族の生活リズムに合わせることが一番です。ただし、日によってバラバラにするのではなく、できる限り毎日決まった時間帯にお風呂に入りましょう。そうすると、生活のリズムにメリハリができ、日中のお昼寝や夜の睡眠も安定しやすくなります。
ただし、授乳や食事の直後は身体に負担がかかるので控えましょう。「パパの帰宅が遅いから平日はママと夕方に」「夫の出勤が遅いので朝がベスト」「家事が大変な夕方は避ける」など、家庭によってタイミングはさまざまです。
「お風呂はパパの仕事」という家庭もあるかもしれませんが、パパの帰りを待ってお風呂の時間が遅くなるようなら、こうした役割分担はおすすめできません。赤ちゃんの就寝時間を優先させましょう。
また、成長とともに、離乳食で顔や髪が汚れるから夕飯のあとがよいなど、都合のよい時間帯も変わってくるでしょう。臨機応変に調整しながら、赤ちゃんがご機嫌で、大人も余裕を持ってお風呂に入れる時間帯がベストです。

赤ちゃんをお風呂に入れる際の注意点

赤ちゃんのお世話に慣れてくると、その日の体調や機嫌は様子をみるだけでも把握できるようになります。でも、わかりづらい場合もありますよね。いつもよりぐずっているなと感じるときは、念のため体温を測って体調を確認しましょう。お肌の清潔を保つためには毎日お風呂に入ることがおすすめですが、体調が悪ければ温かいタオルで拭いてあげるだけの日があっても構いません。
また、入浴の際は湯船やお湯の温度に注意しましょう。目安は38〜40℃ですが、まず大人が触ってみて、不安があれば温度計を使用して確認しましょう。赤ちゃんはのぼせやすく、お風呂に入ると喉も渇くため、入浴前後の水分補給は忘れずに。お風呂で寝てしまった場合、無理に起こす必要はありませんが、寝てしまう可能性が高ければ、入浴の30分ほど前までにおっぱいをあげたり、ミルクや白湯、麦茶などをしっかり飲ませたりしておくと安心です。
そのほか、入浴前後の準備はもちろん、お風呂や脱衣所の環境を整えておくこともポイントです。とくに冬場は、お風呂から上がったママも赤ちゃんも冷えてしまわないようにしましょう。あらかじめ脱衣所を暖めておいたり、着替えはリビングや寝室など暖かい部屋で行ったりするという方法もあります。その際は赤ちゃんをバスタオルにしっかりくるみ、ママはガウンを着ると便利です。
自分だけでお風呂に入れるとなると、初めは心配もつきものですが、しっかり準備をしておけば大丈夫です。育児の中でもとくに赤ちゃんの成長を感じられるお風呂の時間、スキンシップを楽しみましょう。

参考:小西行郎 小西薫 『赤ちゃんの小児科BOOK』 海竜社,2013

執筆者:南部 洋子(なんぶ・ようこ)
助産師・看護師・タッチケアトレーナー。株式会社 とらうべ 社長。国立大学病院産婦人科での勤務を経て、とらうべ 社設立。医療職が企業人として女性の一生に寄り添うことを旨とし、30年にわたって各種サービスを展開中。

監修者:株式会社 とらうべ
助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士などの医療職や専門家が在籍し、医師とも提携。医療や健康、妊娠・出産・育児や女性の身体についての記事執筆や、医療監修によって情報の信頼性を確認・検証するサービスを提供。

2019/02/09

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この記事の監修/執筆

保健・衛生・妊娠・育児コンサルタント株式会社とらうべ