排卵日の基礎

生理の時でも排卵して妊娠できるって本当?

女性の自然妊娠率は、年齢と共に低下していきます。3人目の子どもを望み、妊活に励んでいるのになかなか妊娠しないことを悩むママに対し、専門家はどのようなアドバイスをしているでしょうか。

ママからの相談:「生理中でも排卵する?」

3人目の子どもを希望しています。上の子はすぐにできたのに、今回は5年経っても妊娠しません。基礎体温を測っていますが、以前は生理周期が30日だったのに最近は20日周期となり排卵日がよく分からず、生理時以外で3日に1度は子作りに励んでも、妊娠できません。友人は生理時に子作りしたところ妊娠したと言っていましたが、生理中に排卵が起こることはあるのでしょうか。また、そのような体質に変わることもあるのでしょうか。(40代・女性)

生理中に排卵し、妊娠することはない

排卵が生理中に起こることはなく、妊娠することもありません。体質による変化も考えにくいです。生理の終わり頃に性行為があり、たまたま精子の寿命と排卵のタイミングが合えば妊娠する可能性はありますが、確率は極めて低いです。

排卵日は、生理が始まった日の14日(±2日)前です。この14日(±2日)という日数に個人差はほとんどないと考えられているため、生理時に排卵が起こるということは、通常起こり得ないと思います。(臨床心理士)
通常生理中には排卵しないので妊娠することはなく、体質が変わっても生理中に排卵することは考えにくいです。しかし精子は長ければ1週間ほどは子宮内で存在できるので、生理の終わり頃に性行為があり、経血に流されず精子が子宮内にとどまり、たまたま排卵が早く起これば妊娠する可能性はあるでしょう。しかし確率としては極めて低いと思ってください。(産婦人科医)

基礎体温で排卵日を知り、タイミングを図ることができる

生理周期が不安定でも、基礎体温が低温期から高温期に移行する際に最も下がったときが排卵日といわれています。

排卵日を知る方法の1つに、基礎体温を測る方法があります。基礎体温を毎朝測り記録してグラフ化すると、体温が低い時期(低温期)と、体温が高い時期(高温期)があります。低温期から高温期に入る時にぐっと体温が下がる日があり、これが排卵日を知る手掛かりとなります。この方法なら生理周期に乱れがあっても、排卵日を特定し易いです。低温期から高温期に移行する時のぐっと体温が下がる日に、タイミングを図るとよいでしょう。(臨床心理士)

40代の自然妊娠確率は低いので、不妊症も視野に専門医の受診を

40代で自然妊娠する確率は低いです。相談内容は不妊症の定義に合致するため、専門医に相談することをお勧めします。

基礎体温や排卵検査薬を併用しても、40代前半での自然妊娠の確率は約30%です。妊娠する確率は低いと考えてください。(産婦人科医師)
日本産婦人科学会では「結婚した夫婦が赤ちゃんを希望し、避妊を行わず一般的な夫婦生活を行っているにもかかわらず、1年以上赤ちゃんを授かることができない状態」を不妊症と定義しています。避妊を行わず夫婦生活を行っている場合、1年以内に全体の80%の夫婦が、2年以内に90%の夫婦が赤ちゃんを授かることができると言われています。相談内容から「不妊症」と判断できるので、専門の医師に相談することをお勧めします。(臨床心理士)

生理中に排卵・妊娠することはなく、体質による変化も考えにくいそうです。生理周期が不安定でも、基礎体温から排卵日と特定しタイミングを図ることはできますが、40代で自然妊娠する確率は低いため不妊症の専門医に相談することも一考するとよいようです。


2016/11/05

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