機能性出血

2016/10/31

ホルモンバランスの乱れが原因で起こる機能性出血の症状や分類について

この記事の監修/執筆

産婦人科医/女医プラス高橋 怜奈

ホルモンバランスの乱れが原因で起こる機能性出血の症状や分類について

月経以外のタイミングで出血した場合は、医師の診察を受けて原因を突き止めましょう。不正出血には、機能性出血や器質性出血があります。今回は、ホルモンバランスの乱れが原因の多くと言われている機能性出血ついて解説します。

機能性出血は不正出血の1つ

月経時以外に性器から出血することを不正出血といい、次のように分類されます。

(1)機能性出血
月経、妊娠以外で、器質性疾患を認めない子宮からの出血。多くはホルモンバランスが乱れることが原因です。

(2)器質性出血
膣や卵巣、子宮などの異常が原因です。

機能性出血の分類

機能性出血には、排卵を伴う排卵性機能性出血とそうでない無排卵性機能性出血があります。卵胞ホルモンと黄体ホルモンの分泌が減少して月経が起こる現象のことをホルモンの消退出血といいます。無排卵性の機能性出血は、黄体ホルモンが分泌されず、卵胞ホルモンが減少することで起こる出血(この出血は正常の月経の周期では起こらず、出血が長引くことがあります。)と、卵胞ホルモンが減少せず、子宮内膜が肥厚し、十分に栄養が回らず、その結果起こる破綻出血があります。貧血を起こす程に大量出血することがあり、出血を止めるために子宮内膜掻爬術という子宮内膜を掻き出す手術が必要になる場合があります。

原因を突き止めることが大切

機能性出血は主にホルモンの異常が原因で起こりますが、出血の状態を見ただけで原因を突き止めることはできません。子宮筋腫や子宮がん(子宮体癌,子宮頸癌)などの病気が原因で出血する場合もあるため、不正出血が起きた場合は検査を受けることが大切です。異常がなくても1年に1回は婦人科を受診し定期検査をするようにしましょう。

まとめ

月経時以外で起こる出血を不正出血といい、病気やホルモンバランスの乱れなど様々な原因で起こります。主にホルモンバランスが乱れることが原因で起こる不正出血を機能性出血といい、特別な治療が必要ではない症例が多いようです。しかし大きな病気が隠れていることもあり、検査を受けなければ原因を突き止められません。不正出血をした場合は必ず検査を受けることが大切です。また症状がなくても1年に1回は婦人科検診を受けましょう。


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