睡眠トラブル

子どもの睡眠時間、どれくらいが望ましい?

今回は「子どもの睡眠時間」について考えてみようと思います。
まず「寝すぎはよくない」という研究結果あるので、それからご紹介しましょう。
2015年4月、イギリスのウォーリック大学から睡眠時間と健康に関する研究結果が発表されました。この研究によれば、6〜8時間の睡眠時間が適切とされ、8時間以上眠る人は死亡リスクが上がるそうです。
とはいえ、子どもはよく眠るものです。これは健康によくないことなのでしょうか?
じつは、そんなことはありません。詳しくご説明していきましょう。

子どもの睡眠時間 は大人と異なる

ウォーリック大学の発表は注目に値しますが、この研究はあくまで成人を対象としたもので、子どもには当てはまりません。
子どもにはより多くの睡眠時間が必要です。むしろ、寝不足のほうが成長や健康に悪影響を与えます。
また、睡眠時間と同様に、赤ちゃんの頃から、基本的に昼は起き、夜は眠るという習慣をつけてやることが大切です。

成人の寝過ぎがよくないことを実証

ウォーリック大学の発表は、同大学のフランコ・カプッチオ教授が100万人以上の人々の睡眠習慣を調査したデータに基づくもの。
この調査では、調査対象を、1日の睡眠時間別に3グループに分けて実施しています。

睡眠時間が6時間未満の人々

睡眠時間が6〜8時間の人々

睡眠時間が8時間以上の人々

この結果、「6時間未満」と「8時間以上」のグループは、「6〜8時間」のグループよりも死亡リスクが高くなったことが判明したといいます。
6〜8時間のグループに比べ、6時間未満のグループは12%、8時間以上のグループは30%も死亡率が高くなったそうです。
寝不足はもちろん、寝過ぎも健康にとって好ましくないことが実証されたことになります。

子どもは1日12時間くらい眠るべき

一方、日本では昔から「寝る子は育つ」と言われてきました。
子どもの場合、身体に悪いのは、寝過ぎよりもむしろ寝不足です。
寝不足は自律神経の不調を引き起こします。「睡眠時間が短い子どもは脳の海馬が小さい」とする報告もあり、寝不足の子どもが増えることで将来アルツハイマー病が増えるのではないかという懸念もあるようです。
3歳までは昼寝を含めて1日12〜14時間、未就学児は11〜13時間は眠ったほうがいいと言われています。
昼寝は2〜3時間はしてもかまいません。

睡眠の質を良くするには

子どもに質のいい睡眠を与えることも大切です。
そのためには、起きる時間、お風呂の時間、夜寝る時間などを親が決め、規則正しい生活をさせます。
前日に夜遅くまで起きていたとしても、朝は決まった時間に起こしましょう。
そして、太陽の光を浴びさせるためにカーテンを開けます。
人間の体内時計は25時間周期といわれており、放置しておくと1日24時間のリズムと次第にずれが生じてきます。
体内時計は太陽の光を浴びることでリセットできるので、朝日を浴びることが大切なのです。

昼と夜を区別する習慣をつける

昼と夜の区別は、赤ちゃんの時から習慣づけましょう。
昼間は明るく活動的に過ごし、夜は部屋を暗くして静かに過ごすのが基本です。
従って、昼寝の際は部屋を暗くする必要はありませんし、また、夜は目を覚ましていても部屋を明るくしないようにしましょう。

早寝早起きのリズムを整える

夜は、遅くとも9時までには寝かせるようにしましょう。夜更かしは自律神経やホルモンバランスを乱す原因になります。
早寝早起きのリズムを整えて、体の成長のためにも良質な睡眠を確保してやりたいですね。

<執筆者プロフィール>
南部 洋子(なんぶ・ようこ)
助産師・看護師・タッチケア公認講師・株式会社 とらうべ 社長
国立大学病院産婦人科での経験後、とらうべ社を設立
タッチケアシニアトレーナー

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2016/11/07

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この記事の監修/執筆

Mocosuku編集部