子宮頸管ポリープ

2016/11/11

子宮頸管ポリープ、悪性か良性かおりものでわかる?

この記事の監修/執筆

日本産科婦人科学会 産婦人科専門医、指導医土谷 聡

子宮頸管ポリープ、悪性か良性かおりものでわかる?

以前に子宮頸管ポリープが見つかったことのある女性から、ポリープが悪性なのか良性なのかはおりものを観察して判断できるかという質問が寄せられました。婦人科専門医の土谷先生はなんと答えているでしょうか。

ポリープについての相談:「おりものによる良性悪性の判別について」

30代半ば頃に、生理期間でもないのに茶褐色のおりものが出た事があり、数日改善がないため婦人科を受診しました。子宮頸管ポリープとの診断で細胞診をした結果、その時は良性でしたが、年齢的にもポリープはできやすいともいわれて不安になっています。良性と悪性とは、おりものの色や臭いで判別ができるものでしょうか。やはりその都度病院を受診しないと分からないのでしょうか。(40代・女性)

ほとんどが良性ですがまれにがんの可能性も

子宮頸管ポリープをふくめ、ポリープのほとんどが良性ですが、まれに悪性腫瘍の場合もあるようです。再発する可能性があるため、定期的な検査で経過を見ることが勧められています。

茶褐色のおりものということで、子宮内で出血してそれが時間をかけて排出されたため医師はなんらかの異常があったものと判断し、子宮頚管ポリープという診断をくだしたのだと推測します。子宮頚管ポリープをふくめ、ポリープのほとんどが良性です。ポリープは切除しても再びでてくる可能性がありますが、定期的に検査を受けるなどして経過をみてください。
ポリープには、子宮内膜ポリープと子宮頚管ポリープがあります。どちらも組織が柔らかく、出血しやすいのが特徴で、自覚症状がないため、不正出血で気づくことがほとんどです。ポリープは良性の腫瘍ですから、癌に移行することはありませんが、稀に悪性の腫瘍のこともあり、特に5mm以上の大きさの場合は、がんの可能性があることを考えなければなりません。

おりものだけに基づいての判別はできません

おりものの色や臭いは、診断の参考にはなりますが、それだけで良性か悪性かを判別できるものではありません。やはり確定診断には組織検査が必要であるようです。

ただ単に良性と悪性を評価するためではなく、おりものの臭いや性状でどういったものが考えられるかフローチャートのようなもので診察をしています。その結果を踏まえて、追加で検査をするべきかそうでないか判断しています。
悪性か良性かを見極めるためには、組織検査を行わなければならず、おりもので判断できるというものではありません。ポリープの原因は、炎症やホルモンバランスの乱れなどありますが、はっきりされていませんし、根本的な予防法がありません。やはり症状がなくても、定期的に検査を受けるのがいいでしょう。

ポリープ状のできものはほとんどが良性ですが、まれに悪性の腫瘍である場合もあります。おりものは参考にはなってもそれだけで悪性か良性かを判別できるものではなく、組織検査によって見極める必要があります。切除してもまた出てくる可能性があるため、定期的に検査を受けることが勧められています。


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