塩分

2015/03/01

なぜ妊娠中は塩分摂取に注意が必要なの?

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専門家監修記事(Q&Aコメント)

なぜ妊娠中は塩分摂取に注意が必要なの?

健康のためには、塩分の摂りすぎには気をつけたいものです。妊娠判明後に塩分摂取について強く注意されたママから、塩分摂取が胎児に与える影響と減塩について質問がありました。看護師さんたちはどのように答えているでしょうか。

ママからの相談:「妊娠中の塩分摂取の影響と、減塩について教えてください。」

妊娠5週になる妊婦です。塩分の摂取について強く注意されましたが、妊娠中の塩分の摂取によってどのような影響が胎児に出るのでしょうか?塩分の強いものは食べていないつもりなのですが、なんとなく物足りなさがあります。他の家族にも味が薄いと言われてしまいます。なにか調理のコツがあれば教えてください。また、一番塩分に気を付けなければならない時期はあるのでしょうか?(30代、女性)

塩分過多は妊娠中毒症の原因に

妊娠中の塩分摂り過ぎは、胎児の成長阻害や流産、早産を引き起こす妊娠高血圧症候群の原因になります。妊娠高血圧症候群の症状の一つであるむくみなども、自分でチェックするよう教えてくれました。

妊娠全般にわたって、塩分の取りすぎには注意しましょう。塩分を摂りすぎると、高血圧、タンパク尿、むくみの症状が見られる妊娠高血圧症候群になる可能性が高まります。妊娠高血圧症候群になると、赤ちゃんに充分な酸素や栄養が送られなくなり、赤ちゃんの成長障害や知能障害を起こしたり、早産や流産のリスクが高くなります。(産科・婦人科看護師)
妊娠高血圧症候群になるとお母さんの腎機能が低下して、体内の余分な塩分や水分が排泄されずむくんだり、進行すると尿毒症という重篤な状態になることもあります。自覚症状がないので気づきにくいのですが、時々、足のすねを指で押して、あとが残らないかチェックしてください。(産科・婦人科看護師)

だしや蒸し料理を活用しましょう

だしを使って味の物足りなさを補う方法や、好みで味付けを調整できる蒸し料理についてアドバイスがありました。

妊娠中の塩分は一日に10g以下、小さじ2杯程度です。醤油や味噌など調味料は減塩に変え、ネギや生姜などの薬味や、酢やレモンなどを使うと、塩分控えめでも美味しく食べられます。だしは顆粒だしではなく煮干しやかつおぶしなど自然のものを使い、素材の味を引き出します。パンも塩を多く含むため控えてください。また、カリウムを含む、野菜や果物、豆類をとって、塩分を体外に排泄しやすくしましょう。(産科・婦人科看護師)
レンジでも簡単にできる蒸し料理は野菜のうまみや栄養を逃さずに火が通ります。野菜と一緒に魚やお肉も蒸すことができ、味付けも調整しやすいです。蒸してから自分の分は塩分や油分を抑えたドレッシングやたれをかけ、そのあとに家族のたれをかけると良いでしょう。また、いろいろなドレッシングや具材を違うものにするだけでも料理の幅が広がります。(看護師)

妊娠中の塩分摂り過ぎは、早産や流産などを引き起こす妊娠高血圧症候群の原因となってしまいます。自然素材のだしや蒸し料理を活用して美味しく減塩を心がけましょう。


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