多のう胞性卵巣症候群

子どもは授かったが、多嚢胞性卵巣の治療を続けるべき?

多嚢胞性卵巣とは、何らかの原因によりなかなか排卵できず妊娠が難しくなる状態のことです。自然妊娠できたけれども、多嚢胞性卵巣の症状の治療を続けるべきかと悩むママに対し、医師や看護師さんはどのようなアドバイスをしているでしょうか。

ママからの相談:「産後の多嚢胞性卵巣の治療について」

現在2人目を妊娠中です。10代の頃から生理不順があり、結婚して2年経っても妊娠できなかったため病院へ行くと、多嚢胞性卵巣で無排卵だと言われました。それから中用量ピルの服用や排卵を助ける注射をしましたが妊娠に至らず、しばらく治療を休んでいる間に1人目を授かりました。さらに2人目も自然妊娠できました。治療を再開する必要はあるのでしょうか。(20代・女性)

「多嚢胞性卵巣」とは

多嚢胞性卵巣の原因は、はっきり分かっていません。多嚢胞性卵巣になるとホルモンバランスが崩れやすいので、体調が悪化したり子宮がんになりやすいとも言われています。

多嚢胞性卵巣では、生理があっても無排卵のことがあり、薬を使わずに妊娠することは難しいといわれています。多嚢胞性卵巣は、卵胞が育たず排卵されない状態で、原因ははっきりしていませんが、卵巣の中の男性ホルモン値が高いためとも言われています。そのためホルモンバランスを崩しやすく、無月経が続くと体調不良やにきびが出来やすく、体外に排出されるはずの子宮内膜が蓄積されることで子宮がんになりやすいとも言われています。(産婦人科医師)

産後も生理不順があるなら治療をした方がよい

2人目の出産後にも生理不順が続いているのなら、今後子どもを望まないとしても治療をした方が良いでしょう。絶対に妊娠しないものではないですし、3人目が欲しくなった時のためにも治療を考えて下さい。

2人目を出産後の生理の状態はどうでしょうか。毎月生理がきているのなら、妊娠によって多嚢胞性卵巣が改善したと考えられますが、出産後も生理不順のままなら子どもを望まなくても治療した方が良いでしょう。できれば基礎体温を測って、病院を受診してください。(産婦人科医師)
「3人目は産まない」と決めているなら、治療の必要はないかもしれません。しかし3人目の可能性があるなら、病院を定期受診した方が良いでしょう。なぜなら、今できる治療をせず「いざ妊娠したい」となった時には重症化しており、余計に妊娠しにくい状況になる可能性があるからです。絶対に妊娠しないわけではないので、よく夫婦で話し合って決めてください。(看護師)

多嚢胞性卵巣の原因は分かっていませんが、ホルモンバランスが崩れやすく、様々な体調不良につながる可能性があります。現在も生理不順が続いているなら、これ以上子どもを望まないとしても治療をすることを検討してはいかがでしょうか。


2016/11/17

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