多のう胞性卵巣症候群

2016/11/18

多嚢胞性卵巣症候群による不妊は治療が必要?

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専門家監修記事(Q&Aコメント)

多嚢胞性卵巣症候群による不妊は治療が必要?

妊娠しにくい原因の一つとして、多嚢胞性卵巣症候群が挙げられます。多嚢胞性卵巣症候群の女性が治療によって出産できたとしても、二人目を妊娠したい場合も治療は必要なものなのでしょうか。

ママからの相談:「二人目の妊娠はどうすればよいのでしょうか」

不妊治療中に多嚢胞性卵巣症候群と診断され、そのせいで排卵がうまくできていなかったのだと分かりました。今回は排卵誘発剤を使って排卵させ、着床しやすくする注射でなんとか妊娠できました。二人目の時も排卵誘発剤や注射をしないと授かれないのでしょうか。多嚢胞性卵巣症候群は、治せないのでしょうか。(20代・女性)

多嚢胞性卵巣症候群は完治しない病気

不妊治療により一人目を妊娠できた相談者さんですが、多嚢胞性卵巣症候群は完治する病気なのでしょうか。

治せるか治せないかでいうと、治せないというのが現実です。現在の治療法は対症療法です。排卵しやすいように排卵誘発剤の治療を行ったり、腹腔鏡下で卵巣の表面に小さな穴をあけて排卵を促す方法などが行われています。漢方などを使用した治療法が行われていますが、どれも対症療法です。(看護師)
多嚢胞性卵巣症候群とは、卵巣の被膜が厚くて硬いため排卵しにくく、卵巣の中に卵胞がたくさんできてしまう状態です。原因ははっきりしていません。根本的な治療法がなく対処療法が基本になりますが、完治できるかは明確ではありません。(婦人科医師)
多嚢胞性卵巣症候群は、現代の医学でもはっきりとした原因や根本的な治療がいまだに見つかっていない病気の一つです。病気といっても命にかかわるようなものではないですし、自然妊娠が不可能というわけではないようです。(看護師)

次の妊娠のときも治療が必要?

完治は難しいようですが、多嚢胞性卵巣症候群であっても自然妊娠も不可能ではないようです。次の妊娠を希望するときは、どんなことに気をつけたらよいのでしょうか。再度、治療が必要なのでしょうか。

多嚢胞性卵巣症候群は、排卵をしないわけではありません。まずは自然妊娠から考えてみましょう。(看護師)
治療しても妊娠しない場合もありますし、治療しなくても妊娠する場合もあります。妊娠を希望する場合は、ホルモン剤で排卵を促す治療を行うでしょう。(婦人科医師)
一人目の妊娠でホルモン環境が変化して多嚢胞性卵巣症候群が改善されれば、薬を使わなくても次の妊娠が可能だと思います。薬を使わずに妊娠しやすい身体を作るために、まずは身体を冷やさず一日30分ほどの有酸素運動を心がけてみてください。(婦人科医師)
普段から妊娠しやすい身体作りを目指して、脂肪分を多く含むものや甘いものを控え葉酸を多めに摂ってください。また、バランスのとれた低カロリーの食事を心がけ、睡眠をしっかりとってストレスを溜めないようにしてください。(婦人科医師)

多嚢胞性卵巣症候群は、排卵しにくいけれども排卵しないわけではないとのことです。まずは体調を整えることを心がけ、状況によっては排卵を促す治療などが必要になる場合もあると心得ておきましょう。


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