乳がん

乳がんが「リンパ節に転移」とはどういうことなのか

北斗晶さんや小林麻央さんといった著名人が罹ったことで関心が高まっている「乳がん」。
特に“リンパ節に転移している”ということが話題になりました。
乳がんが「リンパ節に転移」しているということは、どういった状態を表しているのでしょうか?
今回は、この乳がんが「リンパ節に転移」した状態について、詳しくご紹介していきたいと思います。

乳がんは「転移しているかどうか」が重要

乳がんは一般的に「転移しやすいがん」と言われています。
通常がん細胞は、全身に流れるリンパや血液によって全身に運ばれ、転移します。
特に乳がんの細胞は他のがん細胞に比べて非常に細かく小さいため、リンパや血液によって運びやすくなっているのです。
そのため、「乳がんは転移しやすい」と言われており、乳がんがわかった際に「転移しているかどうか」ということが、今後の治療方針に大きく影響します。

リンパ節に転移していると「ステージⅡ以上」が確定

乳がんは発見時の状態により、ステージ0からステージⅣまでに分類されます。
ステージが上がるごとに乳がんの完治率は低下してしまうのですが、リンパ節に転移が見つかった場合、ステージⅡ以上が確定します。
ステージによる乳がんの分類には諸説あるのですが、おおよそステージⅡまでが「早期がん」、Ⅲ以降は「進行がん」と表現します。
よって「リンパ節に転移がみつかった=進行がんである」とは言い切れません。

状態によって、治療方法は様々

乳がんと診断された場合、まず検討されるのが「手術によって乳がんを取り除けるかどうか」ということです。
これまでは「乳がんの治療=全摘出」が一般的でした。
しかし医療技術が進んだ現在では、乳房を温存して乳がんのみ取り除く、というケースも増えてきました。
一方で、乳がん細胞は微細で転移しやすいため、手術をして乳がんを取り除いた後も薬物療法や放射線療法を行い、ガン細胞を完全になくすための治療が行われます。
また状態によっては手術の前に薬物療法を行い、ある程度乳がん細胞を小さくしてから手術をする、手術はせずに薬物療法だけで経過を見るといったケースもあります。
このように、乳がんはそのときの状態によって様々な治療方法があります。

大切なのは「早期発見、早期受診」

乳がんの特徴の一つとして、「比較的症状が早く出現するため、自分で異常を見つけやすい」という点があげられます。
普段から乳房にしこりがないか、痛みがないかどうかセルフチェックを行いましょう。
そして少しでも異常を感じたら、すぐに病院で検査を受けるといった心構えが大切です。
また、定期的に行われている検診を積極的に受診し、「日ごろから自分の身体をチェックする」ことが、乳がんにおいてとても大切なことです。

<執筆者プロフィール>
山村 真子(やまむら・まこ)
看護師・西東京糖尿病療養指導士
一児&犬二匹の母親兼主婦
現在は医療系ライターとして執筆活動中

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2016/11/14

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この記事の監修/執筆

Mocosuku編集部