葉酸をサプリメントでとる

2016/11/24

葉酸サプリを徹底解説。効果やタイミング、人気サプリの比較や選ぶポイントについて

この記事の監修/執筆

イクシル編集部

葉酸サプリを徹底解説。効果やタイミング、人気サプリの比較や選ぶポイントについて

妊娠中に積極的に摂りたい栄養素にはさまざまなものがありますが、中でも広く知られているものに葉酸があります。葉酸を十分に摂取することは、赤ちゃんの先天的な障害のリスクの低減につながります。ここでは、妊娠時の葉酸摂取の具体的なメリットや葉酸の働き、摂取量、おすすめの葉酸サプリなどの情報をまとめています。

葉酸って何に必要なの?

●葉酸の働き

葉酸は水溶性ビタミンでビタミンB群の一種です。妊娠中に重要な栄養素として聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。 葉酸は赤血球の合成に働くことから「造血のビタミン」とも言われますが、妊娠中に特に積極的に摂るべきとされるのは、葉酸が脳や脊髄、内臓の形成に重要となるからです。
ママの体から胎盤を通して栄養を送り、細胞分裂が活発に行われることで赤ちゃんの脳や脊髄、臓器などが形成されます。葉酸はこの細胞分裂に直接働く栄養素。葉酸が不足すると、赤ちゃんの脳や神経の形成に影響をきたすことがあります。

●妊娠中は2倍の葉酸が必要

葉酸不足による赤ちゃんへの影響はさまざまな研究でも明らかとなっているため、厚生労働省でも妊娠中の葉酸の積極的な摂取を推奨しています。また、妊娠中の女性だけでなく、妊娠を考えている女性も、妊娠1ヶ月以上前から摂取することが推奨されています。
厚生労働省が発表している妊娠時の理想的な葉酸の摂取量は1日480マイクログラム(日本人の食事摂取基準2015年版)。非妊娠時の推奨量が240マイクログラムですから、妊娠中は通常の2倍の量の葉酸を摂るべきということになります。しかし、実際にこの量の葉酸を摂取できている妊婦は全体のわずか13%(2011年 葉酸普及研究会 厚生労働省 難治性疾患克服事業・研究班より)。というのも、水溶性ビタミンである葉酸は熱に弱く加熱すると半分は溶けだしてしまうなど、食事だけで理想的な量の葉酸を摂るのはなかなか難しいのです。そこで、厚生労働省では、食事からの摂取に加えて栄養補助食品からの摂取を奨めています。

葉酸が不足するとどうなる?

●葉酸不足で高まる神経管閉鎖障害のリスク

お腹の赤ちゃんは、細胞分裂がくり返し行われることで脳や脊髄、臓器などが形成され、育っていきます。葉酸はこの細胞分裂に重要となるタンパク質の生成に欠かせない栄養素。細胞分裂が活発に行われる妊娠6週末頃までの間に葉酸が不足すると、赤ちゃんの先天異常である「神経管閉鎖障害」のリスクが高まるとされています。
神経管閉鎖障害とは、脳や脊髄のもととなる「神経管」が正しく生成されず赤ちゃんに影響を及ぼす先天性の脳や脊髄の癒合不全のことです。神経管は、最初は板状で少しずつ管状になり、背中の中央あたりから徐々に上下に向かって閉じていきます。この際、細胞分裂に関わる葉酸が不足することで神経管が正常に閉じられなかった状態が神経管閉鎖障害です。

●神経管閉鎖障害の具体的な症状

(1)二分脊椎症
神経管の一部が閉じられずに本来脊椎の中にある脊髄が外に出てしまった状態です。主には仙椎、腰椎に見られますが、まれに胸椎や頚椎にも起こることがあります。発症部位により症状や重症度は異なりますが、症状としては、足が上手く動かせないなどの運動障害、足に感覚を感じないなどの感覚麻痺、下半身の変形、排泄障害などがあります。また、二分脊椎は日本では増加傾向にあります。

(2)無脳症
神経管の上部が正常に閉じられないと赤ちゃんの脳の形成に異常をきたし、大脳や小脳、脳幹などが萎縮・欠如してしまうことがあります。このような状態を無脳症といい、赤ちゃんの先天異常の中でも特に重度の障害といわれています。無脳症の赤ちゃんの生存率は非常に低く、死産となるケースが75%、生まれてきても多くの場合1日ほどで死亡してしまうと報告されています。

(3)口唇裂・口蓋裂
妊娠初期に発生する先天異常のひとつに口唇口蓋裂があります。お腹の中で赤ちゃんの体が作られていく過程で起こるもので、口唇裂では唇が裂けた状態、口蓋裂では口蓋が裂けた状態で生まれてきます。原因は不明なものがほとんどですが、ママの栄養状態が影響するケースもあると考えられており、妊娠前からの葉酸の摂取はこの口唇口蓋裂のリスクを低減に効果があるという調査結果があります。

なぜサプリから葉酸を摂った方がいいの?

厚生労働省も推奨する栄養補助食品からの葉酸摂取。葉酸を簡単に摂れる栄養補助食品としては葉酸サプリが広く知られています。 葉酸をサプリメントから摂ることが奨められている理由としては、食品からの十分な葉酸摂取が難しいからです。
葉酸が豊富な食品であっても、それを多量に摂取する必要があります。また、水溶性ビタミンであるため、水に溶けやすく熱に弱いのが特徴です。摂りすぎても、尿中に容易に排泄されます。そのため、常に補給し続けなければなりません。

葉酸サプリを飲むべきタイミングと葉酸摂取量

●妊娠前・妊活中(妊娠計画中)

妊娠中は葉酸の十分な摂取が必要ということはよく知られていますが、実は妊活中も重要です。葉酸の不足でリスクが高まる神経管閉鎖障害が起こりうるのは妊娠2~6週末です。この時期は妊娠に気付いていないことも多いため、妊娠がわかってから慌てて葉酸を摂っても手遅れになる可能性もあるのです。そのため、厚生労働省では妊娠中の女性だけでなく妊娠を計画している女性にも、通常、妊娠中よりも多い640マイクログラムの葉酸の摂取を推奨しています。
もし妊娠を計画しているのであれば、早いうちから葉酸サプリを取り入れるのがよいでしょう。

●妊娠の1ヶ月前~妊娠3ヶ月(妊娠0週~11週)

この時期は、赤ちゃんの脳や脊髄が形成される重要な時期。そのための細胞分裂に関わるのが葉酸です。この時期の葉酸不足は、脳や脊髄のもととなる神経管が正常に形成されない「神経管閉鎖障害」のリスクを高めます。
この時期に摂る葉酸の量として厚生労働省が推奨しているのは、非妊娠時の2倍である480マイクログラム。食事だけでこの量を摂るのは難しいため、妊娠超初期は葉酸サプリで効率的に葉酸を摂るようにしましょう。

●妊娠初期:4ヶ月(妊娠12週~15週)

赤ちゃんの先天異常のリスクを軽減させるためには妊娠3~4ヶ月目までの葉酸摂取が特に重要ですが、妊娠4ヶ月目以降も480マイクログラムの葉酸の摂取が推奨されています。妊娠中を通じて十分に葉酸を摂取しておくことで、貧血予防になったり、産後の子宮回復を助けたりといった効果が期待できます。

●妊娠中期:5ヶ月~7ヶ月(妊娠16週~27週)

妊娠中期を過ぎるとお腹の赤ちゃんも急速に発達していきます。それにより、必要な鉄分の量が増えるため、ママは貧血を起こしやすくなります。葉酸は血液の主成分である赤血球の形成もサポートするため、この時期の貧血予防にも役立ちます。厚生労働省では妊娠中を通じて葉酸の理想的な摂取量を480マイクログラムとしています。

●妊娠後期:8ヶ月~10ヶ月(妊娠28週~43週)

妊娠中は赤ちゃんもお腹の中でどんどん育っていくため、血液の需要が高まりママが貧血を起こしやすくなります。葉酸は、妊娠初期の赤ちゃんの先天異常のリスクを低減するだけでなく、赤血球の形成を助けて貧血を予防する働きもあります。厚生労働省は、妊娠中を通じて1日480マイクログラムの葉酸摂取を推奨しています。

●授乳期(授乳婦)

葉酸は妊娠中でなく、産後も意識して摂りたい栄養素です。母乳は血液からつくられますが、葉酸は血液の主成分である赤血球の形成を助ける働きがあるため、授乳期の葉酸の摂取は母乳の質を高める効果が期待できます。
産後・授乳期間の葉酸の摂取量としては1日340マイクログラムが推奨されています。妊娠中よりも少し少ない量ですが、これでも食事だけで摂るのはなかなか難しいため、葉酸サプリの活用をおすすめします。

葉酸サプリを選ぶポイント

●400マイクログラム(厚生労働省推奨)の葉酸が摂取できる

厚生労働省では、妊娠中や妊活中に理想とする葉酸摂取量である480マイクログラムのうち、400マイクログラムを栄養補助食品から摂取することを推奨しています。せっかく葉酸サプリを利用するのであれば、1日に服用する量できちんと400マイクログラム摂取できる葉酸サプリを選びましょう。

●化学合成添加物が無添加である

添加物が必ずしも赤ちゃんや母乳に影響をきたすわけではありませんが、決して体によいものではありません。葉酸サプリにも香料や保存料などの化学合成添加物が入ったものから無添加のものまでさまざまな種類があります。葉酸サプリは毎日服用するものなので、できるだけ無添加のものが望ましいでしょう。

●ビタミンB12が配合されている

ビタミンB12は、葉酸同様、赤血球の形成やDNAの合成に重要となる栄養素です。そして、葉酸とビタミンB12は同時に摂取することでお互いの働きをサポートしあう性質があります。そのため、葉酸サプリはビタミン12が配合されているものが理想的です。

●天然由来のモノグルタミン酸型の葉酸サプリ

葉酸には「ポリグルタミン酸型葉酸」と「モノグルタミン酸型葉酸」があります。食べ物に含まれるポリグルタミン酸型葉酸は、体への吸収率が50%程度ですが、モノグルタミン酸型葉酸は85%の吸収率であるため、モノグルタミン酸型葉酸が配合された葉酸サプリが効率的です。
さらに、モノグルタミン酸型葉酸も、食品から抽出された天然由来のものと合成化学物質から抽出された合成のものとがあります。妊娠中は特に化学物質などには注意したい時期ですから、天然由来のモノグルタミン酸型葉酸を使ったサプリの方がよいでしょう。

●放射能チェックが行われている

放射能は赤ちゃんの先天異常のリスクを高めることがあります。葉酸サプリの原料の放射能チェックや農薬チェックがきちんと行われているものが安心です。

人気の葉酸サプリ4商品を比較

●ベルタ葉酸サプリ

<ポイント>
1.吸収率の高いモノグルタミン酸型葉酸400マイクログラムがしっかり摂れる
2.無添加・製造チェックなど安全面も徹底
3.鉄分、ビタミン、ミネラルなどの栄養素のほか6種の美容成分も配合

t0028_bnr

btn_white_site_conde

厚生労働省が推奨するモノグルタミン酸型葉酸に酵母をプラスしさらに吸収力を高めた天然由来の葉酸サプリです。製品の研究・開発は現役ママによって行われており、無添加や飲みやすさ、安全性などママが気になる点にはとことんこだわって作られています。サプリから摂るべきとされている400マイクログラムの葉酸はもちろん、鉄分やカルシウム、野菜など摂りたい栄養素を一気に摂ることができるため、食事量が減るつわりの時期や忙しい産後も強い味方になってくれます。

●はぐくみ葉酸

<ポイント>
1. 自然の素材から抽出した天然由来の葉酸
2. 20種類以上のビタミン・ミネラルを配合
3. 直径約9㎜と小さく、飲みやすい形状や匂いにもこだわり

product_top_y_pc

btn_white_site_conde

レモンやハーブから抽出した自然由来の葉酸サプリ。3粒に500マイクログラムの葉酸が含まれています。原料が天然素材であるため、葉酸以外にも素材がもつビタミン・ミネラルなどの栄養素もたっぷり。20種類以上、1日分のビタミン・ミネラルをこのサプリだけで補給できます。敏感になる妊娠中でも飲みやすいよう、匂いや形、大きさにもこだわっているのが特徴です。

●オーガニックレーベル葉酸

<ポイント>
1. 100%無添加
2. 管理栄養士監修のもとつくられた
3. 103種類もの原料を使い葉酸以外の栄養もたっぷり

170104_2

btn_white_site_conde

オーガニックレーベル葉酸は管理栄養士監修のもとに作られた葉酸サプリ。原料には103種類もの食べ物が使われており、葉酸400マイクログラム以外にも妊娠時に必要な栄養をバランスよく摂ることができます。添加物も一切使用していない自然派にうれしいサプリです。

●美的ヌーボ

<ポイント>
1. 葉酸400マイクログラムがしっかり摂れる
2. 天然素材100%使用
3. 赤ちゃんの脳の発達にも役立つDHA・EPAも配合

biteki

btn_white_site_conde

葉酸400マイクログラムに加え、29種の栄養成分が配合。中でも大きな特徴はDHA・EPAも配合されていること。DHA・EPAは体内でつくるのが難しい必須脂肪酸で、妊娠中に摂ることで赤ちゃんの体や脳の発達によい影響を与えるとされています。

まとめ

赤ちゃんに健康な状態で育ってほしいのは、どのママにも共通する思いですよね。そのために、ママ自身ができることはたくさんあります。その中のひとつが、葉酸を不足させないようにしっかり摂ること。その葉酸の摂取をサポートしてくれるのが葉酸サプリです。
赤ちゃんとママ自身がずっと笑顔でいられるよう、今できることから始めてみましょう。

妊娠中_葉酸

  • このエントリーをはてなブックマークに追加