妊娠中期の生活

お腹が大きくなり息苦しい…楽になれる体勢は?

お腹が大きくなると内臓が圧迫され、息苦しく感じるようになります。横になってみても立ってみてもなかなか楽な姿勢が見つからないという相談に対し、専門家はなんとアドバイスしているでしょうか。

プレママからの相談:「楽になれる姿勢はありますか?」

20週頃に入ってから、周囲からもお腹が出てきたねと言われるようになりました。自分でも日に日に大きくなっているという自覚はあり、最近では肋骨が圧迫されているのを実感しています。また、それと共に息苦しく感じる頻度も増えています。対処法として横になってみたり、逆に立ち仕事をしてみましたが、なかなか楽になれる体勢が見つかりません。何か楽になれる体勢はないでしょうか。(20代・女性)

ゆっくり行動したり、疲れたらすぐ休むよう心がけて

妊娠中の苦しさは、単に大きなお腹に圧迫されているからだけではないようです。血液量や脈拍が増えるため、心臓にも負担がかかっています。ゆっくり行動し、疲れを感じたらすぐ休みましょう。

大きくなったお腹で横隔膜や肺が圧迫され、息苦しさを感じると思います。また妊娠すると、羊水や赤ちゃんの体や血液を作るためにたくさんの栄養を必要とするため、母体の血液量が増えます。妊娠中期になると、血液量が妊娠前より平均して1.5倍増えると言われます。そのため脈拍が増加し、心臓にも負担をかけます。ゆっくり行動したり、疲れたらすぐ休むなど無理しないでください。(産科医師)

左を下にして「シムスの体位」で横になる

身体の左側を下にして横になることで、血流が改善されるようです。また、片膝を曲げた「シムスの体位」を取ることで、比較的楽に休めるようです。

息苦しい時は無理をせず、身体の左側を下にして横になることをお勧めします。身体の左側には大動脈、右側には大静脈がありますが、右側を下にして寝ると大静脈は体重に潰されやすく、血流を阻害してしまいます。大動脈のある左側を下にして寝ると、血流の流れも改善されます。(小児科看護師)
片膝を曲げた状態で横たわる「シムスの体位」もお勧めです。普段から猫背気味の方は、背筋を伸ばして姿勢を正せば内臓の圧迫も取れて、息苦しさが緩和されます。これは腰痛にも適応できることなので、普段から背筋を伸ばして良い姿勢をとるよう心掛けましょう。(小児科看護師)

妊娠中の息苦しさは、お腹の圧迫と同時に心臓への負担も関係しています。ゆっくり行動し、疲れたら休んで身体に無理がかからないように気を付けてください。横になるときは、身体の左側を下にし「シムスの体位」で休むことで血流が改善し負担が軽減されます。


2016/11/29

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