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産瘤や頭血腫など頭部に生じるコブの治療法

産瘤に似た症状として頭血腫や帽状腱膜下血腫などが挙げられます。似たような見た目ですが症状が異なります。また、早期の治療が必要な病気に繋がる場合があります。今回は、産瘤に似ている症状の血腫を含め、それぞれの治療法について解説します。

産瘤の治療の必要性

産瘤は、新生児が産道を通る時に身体が部分的に圧迫され、先に体外へ出た部位に血液やリンパ液などが集まることで生じます。頭部に生じることが多いですが、逆子で自然分娩をした場合は脚やお尻に生じることがあります。
産瘤はむくみであるため、病気ではありません。約24時間~72時間で自然に消失するといわれています。

頭血腫も治療は必要ない

頭血腫は、産瘤と同じく新生児の頭にコブ状の隆起が起こるものです。頭血腫は頭蓋骨と骨膜の間に内出血が起こることで現れます。産瘤は押すと柔らかく、押した跡が残ります。頭血腫は水枕のような感触で、押した跡が残りません。頭血腫は約2~3週間で自然に消失します。治癒の過程で赤血球が壊れてビリルビンという色素が生産されると、黄疸が現れることがあります。強すぎる黄疸は高ビリルビン血症というビリルビンが過剰になる病気の可能性があり、検査結果によっては治療が必要になります。

帽状腱膜下血腫の場合がある

帽状腱膜下血腫(ぼうじょうけんまくかけっしゅ)は、産瘤のようにコブ状の隆起が生じるもので、頭蓋骨と帽状腱膜という部分の間の内出血が原因です。産瘤や頭血腫との明確な違いは、頭蓋骨の境界を超えて内出血が拡大することです。CTなどによる検査を行い、新生児特定集中治療室や小児科への入院が必要になる場合があります。異常が無い場合は、約1~2カ月で自然に消失するといわれています。

多量に出血した場合には貧血になり輸血が必要になることもあります。また、播種性血管内凝固症候群(はしゅせいけっかんないぎょうこしょうこうぐん、DIC)という病気の管理が必要になることもあります。播種性血管内凝固症候群とは、全身に血栓を生じる病気です。血栓は、血小板や凝固因子により止血のために生じます。血小板や凝固因子が不要な血栓を作り、過剰に消費されることで、止血ができなくなります。

<まとめ>
産瘤は血液やリンパ液が蓄積され生じるものであるため、特に治療の必要はありません。産瘤と似ている頭血腫や帽状腱膜下血腫も、自然に消失します。しかし、頭血腫では高ビリルビン血症が、帽状腱膜下血腫では播種性血管内凝固症候群などを起こす可能性があり、その場合は治療が必要になります。


2016/11/29

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