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新生児嘔吐の原因と受診の目安

新生児は突然嘔吐することがあります。嘔吐の原因は様々なので、疑われる病気を予め確認しておきましょう。また、嘔吐回数や吐しゃ物の色などによっては受診せず様子を見ても良い場合があります。今回は、新生児嘔吐の原因と受診の目安について解説します。

新生児嘔吐の原因

新生児は消化管の機能が未熟であるため、母乳やミルクを口や鼻から戻してしまう場合があります。少量だけ吐くことは「嘔吐」とは呼ばず「いつ乳」といいます。大量に吐いた場合は「嘔吐」だといえます。次のような場合は、基本的に心配いりません。

(1)嘔吐の回数が1日に数回程度

(2)吐いたものがミルクと同色

(3)嘔吐後に母乳をよく飲み元気がある

(4)お腹が張っていない

これら以外の場合は消化管の病気が疑われます。

下痢を伴う場合

下痢を伴う嘔吐の原因は次の通りです。

(1)過敏性腸症候群
冷え、緊張やストレスなどが原因で起こります。

(2)細菌やウイルスの感染
ウイルス感染が原因の場合は「嘔吐下痢症」といいます。大人でもよく見られるノロウイルスや子どもによく見られるロタウイルス、アデノウイルスなどの感染が主な原因です。吐き気が半日~1日続き、その後に下痢が起こります。ロタウイルスに感染した場合は便が白くなります。

(3)食中毒

嘔吐中枢への刺激

脳炎や髄膜炎により嘔吐中枢が刺激され、吐くことがあります。また、これらの病気の場合は他に発熱や頭痛、異常行動などが起こることがあります。頭部を打撲すると嘔吐する場合もあるので注意が必要です。脳腫瘍が原因の場合は、吐き気を伴わず突然吐くことが特徴です。

アセトン血性嘔吐症や喘息発作

アセトン血性嘔吐症は、脂肪が代謝される際に作られるアセトンという物質が体内に蓄積することで起こります。頻繁に嘔吐し、少しずつ衰弱して立つことさえ難しくなることがあります。原因は解明されておらず、風邪や精神的な負担などが引き金になるようです。
また、喘息発作がある時に嘔吐することがあります。これは咳による咽頭反射が起こるためと言われています。

<まとめ>
新生児嘔吐の原因としては、細菌やウイルスの感染、食中毒、嘔吐中枢への刺激などが挙げられます。原因が解明されていないアセトン血性嘔吐症も疑われます。また、新生児は咳の発作で嘔吐することがあります。嘔吐後も元気で哺乳力が失われていない場合は、特に心配はいりません。


2016/11/29

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