髄膜炎

2016/11/29

子どもが発症しやすい髄膜炎の種類と原因

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子どもが発症しやすい髄膜炎の種類と原因

脳の周りは、髄膜という膜で覆われています。何らかの原因で髄膜に炎症が起こると、発熱や頭痛などの症状が現れ、悪化すると意識障害を招くことがあります。今回は、子どもが発症しやすい髄膜炎の種類と原因について解説します。

細菌感染が原因で起こる

細菌が髄膜に感染することで発症する髄膜炎を、細菌性髄膜炎(化膿性髄膜炎)といいます。生後3カ月頃までは大腸菌やB群連鎖球菌など、生後3カ月以降はインフルエンザ桿菌、肺炎球菌、髄膜炎菌などが原因となります。B群連鎖球菌は、母親の膣や腸内にいて子どもに産道感染することがあります。髄膜炎菌が原因で起きる髄膜炎を流行性髄膜炎といい、アフリカや中東で感染することが多いといわれています。
発症する子どもの数は多くありませんが、結核菌に感染して発症する結核性髄膜炎にも注意が必要です。結核菌が肺に感染する肺結核と付随して発症することが多いようです。免疫力が低い新生児や高齢者などが発症しやすいといわれています。症状は食欲不振や不機嫌、嘔吐、発熱などで、死亡率が高いため早期の治療が必要です。

無菌性髄膜炎とは

無菌性髄膜炎とは、コクサッキーウイルスやエンテロウイルス、エコーウイルスなどの感染が原因で発症する髄膜炎で、ウイルス性髄膜炎とも呼ばれています。ヘルペスウイルスが原因の髄膜炎・脳炎は、症状は軽いものの、後遺症が残る可能性が比較的高いため注意が必要です。

真菌性髄膜炎とは

真菌性髄膜炎とは、真菌(カビ)が原因で起こる髄膜炎で、クリプトコッカスという真菌により発症することが多いといわれています。クリプトコッカスは鳩や小鳥の糞に多く含まれており、それらに汚染された地面や樹木から風で舞い上がったクリプトコッカスを吸い込むことで感染するといわれています。しかし、免疫不全状態で罹患することが多いため、小児では真菌性髄膜炎はまれです。

<まとめ>
髄膜炎は細菌やウイルス、真菌などに感染することで発症します。中でも結核性髄膜炎や流行性髄膜炎、ヘルペスウイルスによる髄膜炎には注意が必要です。真菌性髄膜炎は鳩や小鳥の糞に含まれる真菌が原因となることが多いため、子どもを公園で遊ばせる場合は注意しましょう。


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