髄膜炎

子どもが発症しやすい髄膜炎の治療法

髄膜炎は、脳を覆う髄膜に炎症が起こり、発熱や頭痛、意識障害などを引き起こす病気です。細菌やウイルス、真菌などに感染することで発症し、原因に応じた治療法が適応されます。今回は、子どもが発症しやすい髄膜炎の治療法について解説します。

髄膜炎の検査

髄膜炎の原因を知るために、次のような検査を行います。

(1)脳脊髄液検査
専用の針を脊椎の間に刺し、脳脊髄液を採取します。細菌の有無や白血球の増加の有無などを確認します。細菌が脳脊髄液内に含まれない場合はウイルス性、真菌性の髄膜炎を疑います。また、髄膜炎を発症すると、脳髄液が白濁します。

(2)PCR
菌のDNAに含まれる核酸を使用して、髄膜炎を引き起こしている菌の種類を調べる方法です。

(3)MRI
髄膜炎が重症化すると脳炎を起こす可能性があります。そのため、脳や筋肉など水分量が多い部分の断面を撮影するMRI検査をすることがあります。

細菌性髄膜炎の治療法

感染している細菌に対して有効な抗生物質を投与することで、細菌性髄膜炎を治療できます。しかし、風邪と間違え抗生物質を投与すると細菌の数が減少し、髄膜炎の診断が難しくなります。その結果、ただの風邪だと思い放置し、髄膜炎が悪化して死亡するケースがあります。

乳幼児が細菌性髄膜炎を発症すると、2~3日で死亡のリスクが高まります。重症化すると、完治したとしてもてんかん発作や知的障害、難聴など重大な後遺症が残る恐れがあります。

無菌性髄膜炎の治療

ウイルス性であるため、抗生物質は効果がありません。そのため、症状を和らげるための対症療法を行います。発熱には解熱剤、頭痛には鎮痛剤を使用し、嘔吐が激しい場合は点滴を行い、免疫がウイルスを排除して治るまで安静に過ごします。

真菌性髄膜炎の治療法

原因となる真菌に効果がある薬剤を静脈注射、または経口投与します。1日1回の投与を数日間続ける必要があります。また、免疫力の低下を招く別の病気が原因で真菌性髄膜炎を発症したことが推測される場合は、その病気の治療も並行して行います。

<まとめ>
髄膜炎には細菌性とウイルス性、真菌性があります。いずれも治療を怠ると死亡する可能性があるため注意が必要です。風邪と似た症状が現れるため、発見が遅れる場合があります。髄膜炎特有の症状である首の後ろの痛みを訴えた場合は、すぐに医師に検査を依頼しましょう。


2016/11/29

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