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出生直後の赤ちゃんが吐血したら…新生児メレナの原因

生まれたての赤ちゃんが急に血を吐き出したり、下血したりすることがあります。これが新生児メレナです。新生児メレナには真性メレナと仮性メレナの2種類があり、原因により分類されます。今回は新生児メレナの原因について解説します。

新生児メレナとは?

生まれたての赤ちゃんが血を吐いたり、下血や血便を出したりすることがあります。この場合に考えられる病気が新生児メレナです。新生児メレナには真性メレナと仮性メレナがあります。

(1)真性メレナ
赤ちゃんの消化管から出血することにより症状が現れるものが真性メレナです。

(2)仮性メレナ
出生時にママの血を飲み込んだり、授乳の際にママの乳頭の周りから出血したものを飲み込んだりして吐血する症状が仮性メレナです。

仮性メレナの場合は、一度誤飲したママの血を吐き出しているだけなので過度に心配することはありません。しかし、真性メレナの場合は治療が必要になります。

新生児メレナの原因

仮性メレナの原因は、ママの血を誤飲することにより起こります。真性メレナの場合、原因は2つあります。

(1)ビタミンKの欠乏
ビタミンKの働きの一つに止血作用があります。そのため、体内でビタミンKが不足すると出血しやすくなったり、血液が止まるまでに時間がかかります。赤ちゃんはお腹にいる間、胎盤を通してママから栄養をもらいます。しかし、ビタミンKは胎盤を通過しにくいため、生まれたての赤ちゃんは体内のビタミンKが少ないです。

(2)消化管の異常
消化管の粘膜が炎症を起こしていたり、びらんや潰瘍があると新生児メレナを引き起こすことがあります。また、消化管が壊死していることも考えられます。新生児メレナの原因になる消化管の異常には、以下の病気が挙げられます。

◆食道炎
◆出血性胃炎
◆急性胃粘膜病変
◆胃潰瘍
◆胃穿孔(いせんこう)
◆十二指腸潰瘍
◆腸重積
◆中腸軸捻転(ちゅうちょうじくねんてん)
◆壊死性腸炎
◆細菌性腸炎
◆ミルクアレルギー
◆メッケル憩室(めっけるけいしつ)
◆鼠径ヘルニア嵌頓(そけいへるにあかんとん)

ビタミンKを補給すれば治ることが多い

新生児メレナの原因はビタミンKの不足によるものがほとんどなので、ビタミンKを補給してあげれば出血が治まり、治ることが多いです。しかし、出血量が多く貧血を引き起こす場合は輸血することもあります。また、短期間に大量の出血量が起こる場合や消化管の嵌頓が見られる場合は手術が必要なケースもあるようです。

新生児メレナの予防として、出生直後や退院の際にビタミンKが含まれるシロップを飲ませ予防する病院も多いです。生まれて間もない赤ちゃんに吐血や下血が見られる場合はかかりつけの病院を受診しましょう。


2016/11/29

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