頭蓋内出血

2016/11/29

生まれたばかりの赤ちゃんに施される頭蓋内出血の治療法

この記事の監修/執筆

専門家監修記事

生まれたばかりの赤ちゃんに施される頭蓋内出血の治療法

赤ちゃんの脳の血管は破れやすく、頭蓋内で出血が起こる場合もあります。頭蓋内で発生した出血が、頭蓋内出血です。頭蓋内出血の治療は脳のどの部分がどの程度出血したかで内容が異なります。今回は、頭蓋内出血の治療について解説します。

頭蓋内出血とは?

赤ちゃんは脳に流れる血液量が多く、血管も未熟で破れやすいです。その上、止血作用も未熟なので成人に比べると出血が起こりやすいです。新生児が分娩時に傷ついたり、仮死状態に陥って低酸素血症となり頭蓋内で出血が起こることを頭蓋内出血といいます。

頭蓋内出血はこの他にも出生直後に呼吸障害や循環障害で起きたり、生まれつきの血液凝固機能障害で起こることもあります。

軽症の場合は具体的な治療は行わず経過観察で様子を見る

頭蓋内出血は、出血量が少ないと症状が現れないこともあります。この場合は、出血していても自然に吸収されることが多いため、経過観察により様子を見ます。しかし、出血量が多い、または血腫により脳が圧迫されている場合は以下の症状が現れます。

◆全身が青白い
◆ぐったりする
◆呼吸停止
◆後ろに反り返る
◆甲高い泣き声を出す
◆嘔吐
◆目つきがおかしい
◆けいれん

治療法

これらの症状が出ている場合は、出血が発生している場所により異なる治療が施されます。硬膜外や硬膜下、脳実質内で出血している場合は、血腫を取り除くための手術が行われます。脳室内やクモ膜下で出血している場合は、手術はせずに頭蓋内圧が上昇するのを防ぐ治療やけいれんの治療、呼吸循環の安定を目的とした対処療法が施されます。
クモ膜下出血や脳室内出血の場合は、水頭症を引き起こす可能性もあります。また、水頭症の場合はシャント等の特別な治療が必要になります。

<まとめ>
頭蓋内出血は出血量が少なければ症状が現れず、治療の必要はありません。しかし、いずれかの症状が発生している場合は、ある程度出血していると予想できるため早めの治療が必要です。子どもに気になる症状が出ている場合は早めにかかりつけの医師に相談しましょう。


  • このエントリーをはてなブックマークに追加