頭血腫

新生児の頭にできる「頭血腫」に治療は必要?

新生児の頭にできる頭血腫は、分娩時の強い圧力が主な原因と考えられています。ここでは、頭血腫が治るまでの一般的なプロセスや注意点、治癒の過程でみられる黄疸の原因について説明します。

頭血腫は基本的に治療は不要

頭血腫は、新生児の頭にできることがあるこぶです。分娩時の圧力で頭蓋骨を包んでいる骨膜が部分的に剥がれ、血液が溜まって隆起することが原因と考えられています。

頭血腫は溜まっていた血腫が自然に体内に吸収され、症状が軽ければ2?3カ月で消失することが多いため、基本的に治療は不要と言われています。また、赤ちゃんが頭血腫に伴う痛みを感じることはほとんどないようです。

治癒する過程でみられる黄疸の原因は?

頭血腫は自然治癒するケースが多いですが、治癒の過程で強い黄疸が表れることがあります。

頭血腫に伴う黄疸の原因は、血腫が体内に吸収される際に生成される物質「ビリルビン」と考えられています。ビリルビンは胆汁に含まれる黄色い色素ですが、出血により赤血球が壊れヘモグロビンが分解される過程において生成されます。血液中のビリルビンの量が増えると黄疸が強まるため、病院で血液検査をすれば黄疸の原因がビリルビンかどうかチェックすることができます。

頭血腫に伴う黄疸は、自然に軽快することが多いです。しかし、症状が強い場合はビリルビンの代謝を促進させるために光線治療をすることもあります。光線治療とは、人工的に作り出し光をあてて血中ビリルビンを分解する治療法です。

患部に強い刺激を与えないようにケアしよう

頭血腫が治癒するまでの間は、できる限り患部に強い刺激を与えないよう注意しなければなりませんが、入浴を含め通常通りに赤ちゃんをお世話して構いません。

<まとめ>
頭血腫は時間の経過と共に体内に吸収され、自然に治癒するケースが多いため、基本的に治療する必要はないでしょう。また、治癒する過程でビリルビンという色素が増え、黄疸が強まる可能性がありますが、ほとんどの場合自然に軽快します。頭血腫が治るまでの間、基本的にいつもと同じように赤ちゃんをお世話できます。ただし、患部を刺激しないよう注意しましょう。


2016/11/29

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