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子どもの感染性胃腸炎の主な原因と予防法

感染性胃腸炎の原因となるウイルス・細菌には、いくつかの種類があります。食品などが原因で起こる食中毒も、感染性胃腸炎の一種です。いずれも子どもがかかると重症化しやすいので、感染経路・予防法に関する知識をつけて子どもを守りましょう。

感染性胃腸炎の原因となる主なウイルス・細菌

感染性胃腸炎は、ウイルス・細菌などの病原体が原因で起こる胃腸炎の総称です。原因となる病原体は様々ですが、よく知られているものは以下の通りです。

□ノロウイルス
主に冬場に流行し、感染すると下痢・嘔吐・腹痛などを引き起こします。抵抗力の低い子どもや高齢者は重症化しやすく、注意が必要です。

□ロタウイルス
乳幼児の感染性胃腸炎の原因で特に多いのは、ロタウイルスです。主に冬から春先にかけて流行し、感染すると発熱や強い嘔吐・下痢症状などを引き起こします。

□サルモネラ菌
サルモネラ菌は、主に夏に流行します。感染すると、発熱とともに悪心(胸のむかつき)・嘔吐・腹痛・下痢などが起こります。

家庭で注意したい、感染性胃腸炎の主な感染経路

病原体によって感染経路は様々ですが、中には非常に感染力が強いものもあります。

□患者の便や吐瀉物による感染
患者の便や吐瀉物を処理すると、病原体が手に付着します。手洗いが不十分なまま食事などをすると、病原体が体内に侵入します。また汚染された手であちこちに触れると、触れた場所に病原体が付着します。

□ドアノブなどに触れて感染
病原体が付着したドアノブや電車のつり革などに触れることで、病原体が手に付着します。子どもの場合は、公園の遊具やおもちゃの貸し借りなども危険です。

□空気中の病原体を吸い込んで感染
乾燥した便・吐瀉物などから、病原体が空気中に浮遊することがあります。汚染された空気を吸い込むと、病原体が体内に侵入します。

□食べ物による感染(食中毒)
食中毒は、感染性胃腸炎の一種です。病原体が付着した食品や調理器具などから感染すると、食中毒と呼ばれます。

□動物からの感染
一部の病原体は、犬・猫・小鳥などの動物から感染することがあります。

子どもの感染性胃腸炎を予防するために

以下の点に注意し、感染リスクを下げましょう。
もし感染しても、抵抗力が十分にあれば発症する確率が下がります。普段の栄養バランスや生活リズムを崩さないようにして、抵抗力をつけましょう。

□トイレ・外出後などの手洗いはしっかりと
トイレや外出の後、食事の前、ペットと触れ合った後には、手洗い・うがいと消毒を徹底しましょう。水だけでサッと洗うのではなく、殺菌効果のあるハンドソープなどでしっかり洗いましょう。
子どもの場合は、自分では洗ったつもりでも洗い方が不十分なことが多いです。子どもが手洗い・うがいをする時は、大人がサポートしましょう。

□食べ物からの感染を予防する
食中毒は必ずしも夏に発生するとは限らないので、常に注意が必要です。大人と同じものを食べても子どもだけが食中毒になることがあり、子どものほうが重症化しやすいです。
食中毒を防ぐには、病原体をつけないこと・増やさないこと・殺菌することが重要です。肉類・魚介類はしっかり加熱し、生の肉類・魚介類・卵を扱った後の手・調理器具はしっかり洗いましょう。大人が目を離した時に子どもが食材に触れることもあるので、調理中は目を離さないようにしましょう。

□家族が感染性胃腸炎になったら
家族が感染性胃腸炎になったら、他の家族への二次感染を防ぐことが重要です。
便や吐瀉物の処理後は周囲をしっかり消毒し、手洗い・うがいを徹底しましょう。患者が赤ちゃんの場合は、おむつ替え後にしっかり手洗い・うがいをしましょう。患者とのタオル・食器の使いまわしは避け、できれば洗濯も別にしましょう。患者の肛門の周囲にはたくさんの病原体がいるので、患者の入浴は他の家族の後にしましょう。

感染性胃腸炎の原因となるウイルス・細菌には、様々な種類があります。病原体の種類によって感染経路が異なるので、手洗い・うがいの徹底などで感染リスクを下げましょう。子どもは抵抗力が低いので重症化しやすく、特に注意が必要です。もし家族が感染性胃腸炎になったら、他の家族にうつらないよう配慮が必要です。抵抗力をつけるため、普段の生活習慣に気を配ることも重要です。


2016/11/29

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