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子どもの感染性胃腸炎はどのように治療する?

感染性胃腸炎は子どもにも多く見られる病気の一つです。子どもが嘔吐や下痢、発熱などの症状で苦しんでいたら、早く回復させてあげたいもの。では、感染性胃腸炎になったらどのように対処すればよいのでしょうか。今回は、子どもの感染性胃腸炎の治療方法を解説します。

感染性胃腸炎ってどんな病気?

感染性胃腸炎とは、感染性のある病原体によって起こる急性の胃腸炎です。症状を起こす病原体はウイルスと細菌に分類されます。乳幼児の感染性胃腸炎はロタウイルス、ノロウイルス、アデノウイルスなどのウイルスによって引き起こされるものが圧倒的に多くなっています。細菌では、サルモネラ菌や腸炎ビブリオ、病原性大腸菌、カンピロバクターなどが感染性胃腸炎を引き起こします。

感染性胃腸炎になると以下のような症状が現れます。
□下痢
□腹痛
□熱
□吐き気や嘔吐
□全身倦怠感

感染性胃腸炎の感染経路

子どもに多く見られるウイルス性の胃腸炎は、細菌性のものよりも人から人へと感染しやすいため注意が必要です。ウイルスによる感染性胃腸炎の主な感染経路は以下の通りです。
□病原体に汚染された食品を食べる
□感染者の吐物や便の中から空中に浮遊した病原体を吸い込む
□感染者の吐物や便に触れた手を介して病原体が口に入る
□感染者の咳やくしゃみによる飛沫感染

感染性胃腸炎の治療法

細菌性の胃腸炎の場合は抗生物質によって治療を行いますが、ウイルス性の胃腸炎には有効な抗ウイルス薬がありません。そのため、治療は主に対症療法となります。

嘔吐や下痢をしている場合は、体から水分や電解質がどんどん失われていくため、脱水症状にならないよう水分補給をしっかりと行いましょう。スポーツドリンクには糖分も多く含まれているため、できるだけ糖分控えめの経口補水ドリンクを飲むのがおすすめです。嘔吐が激しいときは水分をとってもすぐ吐いてしまうため無理に水分を与えないようにし、吐き気が落ち着いたら、少量を頻繁に飲ませてあげましょう。食事も下痢や嘔吐がひどい間は無理に食べさせないようにしましょう。食べさせるときは、すりおろしたリンゴやおもゆ、うどんなど消化しやすいものにし、少量ずつ1日5~6回に分けてください。

発熱がひどい場合は、小児科でアセトアミノフェンという解熱剤を処方してもらうこともあります。下痢止めの薬も処方してもらうことはできますが、下痢は病原体を体から排出するために起こっているため、下痢止めを使用すると病原体が体内に留まって回復が遅れることもあります。症状があまりにもひどい場合以外は、下痢止めは使用しない方が良いでしょう。

感染性胃腸炎は、細菌やウイルスによって引き起こされ、下痢や嘔吐、発熱を伴う病気です。感染し病気を発症した場合、吐き気が落ち着いたら少しずつ水分補給を始め、脱水症状を防ぎましょう。また、食事は消化しやすいものから少しずつ摂取しましょう。


2016/11/29

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