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急性中耳炎の治療費用

子どもは風邪を引くたびに急性中耳炎を起こすことがよくあります。急性中耳炎は耳の痛みや頭痛など軽い症状が多いものの、完治するまでに数カ月かかる場合もあり治療費用がかさむことも。ここでは、急性中耳炎の治療法と費用について解説します。

急性中耳炎の疑いがある場合は、耳鼻科に行こう

子どもは身体の機能や免疫機能が未発達のため、ちょっとしたことで風邪を引いたり体調を崩しやすいもの。特に鼻水が大量に出たり詰まったりすると膿が溜まり、急性中耳炎を引き起こします。耳の組織と鼻の組織は耳管と呼ばれる管で繋がっていますが、子どもの耳管は大人と比べて短く平行に出来ているため、鼻に入った細菌が耳管まで侵入しやすい傾向があります。この耳管を通った細菌が原因で鼓膜の奥に膿が発生するのが、急性中耳炎です。風邪で鼻水が詰まるたびに急性中耳炎を起こす子どもも多く、1歳までに必ず一度はかかる病気ともいわれています。そのため、子どもが風邪を引いたら急性中耳炎を疑い、症状が無くても一度耳鼻科を受診しましょう。

病院で受けられる急性中耳炎の治療法

急性中耳炎は風邪や鼻づまりが原因で簡単に発症することが多い反面、軽症であれば自覚無く自然に治っているケースもあります。子どもが痛みを訴えなければ、親が気付かず放置されていることも少なくありません。そのため治療しなくても生活に支障が無い場合もありますが、膿が自然に完全消滅するには長期間かかります。膿がたまって鼓膜が振動出来なくなり、耳が聞こえづらくなる場合があるためなるべく早めに耳鼻科で治療を受けましょう。治療では以下の方法が選択されます。

1.鎮痛薬の処方
急性中耳炎を発症すると最初の2~3日で痛みが出ます。そのため、まずは痛みを抑えるために鎮痛剤が処方されます。しかし、病院に着く頃には痛みが引いていることも多く、必ず薬が必要というわけではありません。

2.耳から膿を吸い出す
膿が大きくなり鼓膜に穴が開くと、耳の外に自然と膿が流れ出てきます。そのため、膿を吸い出し取り除きます。

3.抗生剤の投与
高熱が出ている、鎮痛剤で痛みが治まらない場合などに抗生剤が投与されます。しかし、急性中耳炎は薬を使わずに治るケースが多いため、抗生剤が投与される割合はごくわずかです。

4.鼓膜の切開手術
抗生剤の効果が見られない場合などは、鼓膜を切開し膿を除去します。しかし、鼓膜の切開手術は子どもの身体に負担が大きいため、なるべく切開手術を行わずに治療する病院が増えています。

急性中耳炎の度にかかる治療費用を抑える方法

急性中耳炎は一度治しても風邪を引いたり鼻水が詰まり膿が出来るたびに発症するため、何度も病院に通うことがあります。子どもの医療費は様々な制度が用意されています。場合によっては医療費が事実上無料になるケースもあるため、必ず申請漏れが無いよう確認しておきましょう。特に以下の2つは出産後に必ず手続きを行ないましょう。

1.医療保険への加入
出産直後に忘れがちなのが子どもを医療保険へ加入させる手続きです。役所へ出生届を提出したら、必ず医療保険の加入手続きも行ないましょう。両親の勤務先の健康保険や国民健康保険、その他の社会保険や共済組合などがあります。加入後に受け取る保険証を病院で提示すれば、子どもの医療費の自己負担が2割となります。

2.乳幼児医療費助成制度の登録・申請
新生児や乳幼児は病気にかかりやすいため、子どもを持つ世帯の経済的負担を軽くするために出来た制度が乳幼児医療費助成制度です。住んでいる各市町村で手続きが必要を行なえば、子どもの医療費の自己負担額の全額または一部が助成されます。助成内容や手続き方法は各市町村によって異なるため、事前に確認し、子どもの1カ月健診までに登録・申請を済ませておきましょう。

<まとめ>
急性中耳炎は軽症で自然に治るケースもありますが、新生児や小さい子どもの場合は重症化する危険もあるため注意が必要です。病院で治療を受ければ治すことが出来るため、早めに耳鼻科を受診しましょう。子どもにかかる医療費は制度を利用出来ます。必要な手続きがまだ終わっていない人はすぐに行いましょう。


2016/11/29

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