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夏に多いヘルパンギーナの原因を知ろう

ヘルパンギーナは夏風邪の一種ですが、突然40℃近くの高熱が出て、口の中の上顎およびその周囲に水泡が多数でき、ひどい痛みを伴う病気です。原因となるウイルスは様々で、予防する手段もあります。今回は、ヘルパンギーナの原因、感染経路、予防法について解説します。

ヘルパンギーナの原因となるウイルスについて

ヘルパンギーナの原因となる主なウイルスは、コクサッキーA2、4、5、6、8、10、16型、そしてエコーウイルスというウイルスが挙げられます。中でもコクサッキーA4型がもっとも多く、次いでA10型、A6型と続きます。これらのウイルスは日本では主に夏に活動的になります(赤道直下のような気温が通年高い地域では1年中活動的です)。ヘルパンギーナの原因となるエンテロウイルス属の宿主はヒトだけであるため、人から人へと感染し、動物などは介しません。ペットや家畜などから感染することはないということです。

ヘルパンギーナの主な感染経路とは

ヘルパンギーナの主な感染経路は、患者のせきやくしゃみを介して感染する飛沫感染(空気感染)、便に触った手からウイルスが入る糞口感染です。特に糞口感染ですが、ヘルパンギーナに感染している患者の便には多くのウイルスが含まれます。また、エンテロウイルス属というウイルス属の特性上、ヘルパンギーナ治癒後も約2週間から4週間、便にウイルスが排出され続けます。もちろんその期間にも糞口感染は起こるので、解熱後も約1カ月の間は感染に注意が必要です。

感染経路を知って賢く予防しよう

特別な予防法はありません。感染者の年齢は1歳代が特に多く、続いて2、3、4、0歳と幼いことから、感染者にマスクをさせるのはあまり現実的ではありません。予防法は、感染者と接する時間を短く、限定的にする、部屋を換気する、感染者と接触後、特にオムツの処理をした後は手をしっかり洗うことです。

ヘルパンギーナは高い発熱と口腔内の痛みを伴う病気で、小さいお子さんが罹患しやすいです。病気の性質上、看病も大変なものになるでしょう。例えば、赤ちゃんが罹患すれば飲み込むときの痛みが原因でミルクや母乳を飲まなくなります。お子さんが罹患した時に焦らないために、原因を知り予防・対策しましょう。


2016/11/29

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