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2016/11/29

クッシング症候群の根本的な原因は腫瘍であることが多い?

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クッシング症候群の根本的な原因は腫瘍であることが多い?

クッシング症候群は、コルチゾールと呼ばれるホルモンのレベルが異常に高いことが原因で発症します。コルチゾールは人間にとって必要不可欠なホルモンの一つです。ではなぜコルチゾールが過剰に分泌するのでしょうか。クッシング症候群の原因について解説していきます。

子どものクッシング症候群の根本的な原因は?

子どもがクッシング症候群を発症した場合、コルチゾールと呼ばれるホルモンのレベルが異常に高いことが原因ではありますが、根本的な原因は癌であることが多いといわれています。

クッシング症候群は、コルチゾールが過剰に分泌されることで発症します。副腎とは左右の腎臓の上に1つずつ接している内分泌器官です。内側の髄質と外側の皮質からなり、髄質からアドレナリン、皮質から副腎皮質ホルモンが分泌されています。目の奥の方で脳の下にある下垂体や、副腎皮質にできた小さな腫瘍が副腎皮質を刺激すると、コルチゾールが増えます。この時にできる腫瘍の多くは良性です。しかし、子どもがクッシング症候群を発症した場合は、その原因が癌であることが多いといわれています。また、治療の目的で長期間服用するステロイド薬が原因で同様の症状が出る場合もあります。

クッシング症候群の原因のコルチゾールとは?

コルチゾールは、副腎皮質で作られるステロイドホルモンの一つで、人間にとって必要不可欠なホルモンです。主な働きとして、血糖値や免疫力を調整、筋力や骨の形成をサポート、記憶を司る脳の海馬の細胞のダメージ修復、朝のすっきりとした目覚めのサポート、寿命の維持があげられます。コルチゾールの分泌が慢性的に過剰になり、減少すると体に悪い影響が現れます。

クッシング症候群の症状とコルチゾールの過剰分泌の関係とは?

クッシング症候群の特徴的な症状である「手足の筋力低下と顔や腹部の肥満化、低身長」はコルチゾールの過剰分泌の悪影響が現れたものです。
コルチゾールの過剰分泌の悪影響に、筋肉をつくることを抑制し、筋肉の分解を亢進するものがあります。これがクッシング症候群の特徴的な症状である手足の筋力低下と顔や腹部の肥満化につながります。また、コルチゾールは骨の形成を減らすため、コルチゾールの過剰分泌は骨粗しょう症の原因にもなります。子どもがクッシング症候群を発症すると、成長スピードがゆっくりになり、背が伸びなくなり低身長になるのはこれが原因です。

クッシング症候群は早期発見、早期治療が大切です。治療をせずにそのままにしておくと、骨粗鬆症や糖尿病、高血圧などの合併症の悪化だけではなく、免疫力が非常に低下するために感染しやすくなります。最悪の結果として敗血症で死に至る可能性も高くなります。また、精神的に、うつ状態が強くなり、記憶力の低下もみられます。そして、治療にも時間がかかる可能性が高くなります。
気になる症状がありましたら、早めに医療機関に相談し、検査をしてもらいましょう。


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